欧州ガス価格、過去最高に ロシア産ガス輸送が要因
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スポット契約を選んだのは、ヨーロッパ側です。価格下落局面で恩恵を得た分、上昇局面ではコスト増を被っています。
天然ガスは「採れてしまう」物でもあるので、売り惜しんでどうなる物でもありません。ロシアが供給を絞っているというストーリーは嫌露派にはウケるでしょうが、陰謀論的にも感じます。
ヨーロッパの二元論的思考は不治の病と言えましょう。肯定のための印象操作も常套手段ですが、この点に関しては、日本でも極論が一部でもてはやされ、またそれを煽るような論調も目立つな、という印象です。世界の天然ガス生産量は、
1位 米国
2位 ロシア
3位 イラン
4位 カナダ
5位 アルジェリア
6位 カタール
ですが、米国とロシアの生産量が断トツで多いです。そして、米国は国内消費が多く、ヨーロッパの需要を満たすには、どうしてもロシアに依存せざるをえません。特に、ドイツは消費する半分くらいをロシアから輸入しています。
このままだと、天然ガスの国際市場価格が上がる、というだけではなく、ヨーロッパでは、電力価格の高騰と、電力不足が進みます。
なお、日本は、今のところ十分に天然ガス輸入を確保していて、ヨーロッパ向けに転売しているくらいです。
https://www.worldometers.info/gas/gas-production-by-country/