【新トレンド】個人の力を拡張する支援系デジタルビジネス
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中国のベンチャー投資の最近の大きな流れとしては、
「ヘルスケア/製造業/BtoB SaaS/消費財ブランド」
の4分野への集中ですが、そこから少し離れて、敢えて
「通好み」(?)の切り口で数事例をまとめてみました
“Digital Empowered Worker”
・リアル空間からクラウドにデータが上がり、データから
ワーカーにpushがあり(主にスマホ経由)、業務の
助けとなる
・中国では、タクシーやフードデリバリーのドライバー
だけでなく、ITエンジニア/保険エージェント/人材
エージェント(+広義にはライブコマースKOL)と
言った多岐にわたる職種が対象になりつつある
・クラウドから下りてくるinputとしては、案件そのもの
に留まらず業務マニュアル/ガイダンスや、業務補助
サービス(広告枠の共同購買や見積作成等)、更には
「個を仮想組織化するツール/インセンティブ」まで
備わるケースがある
・会社機能の2極化、つまり「間接業務のデジタル化に
よるコスト圧縮」とそれに伴う相対的な「直接的なヒト
/対面の価値の向上」が起こる中、中国では前者から
後者への大胆な利益再配分を厭わないケースが多く
みられ、それらが各モデルを支えている
(20人の組織で3万人のワーカーを支援し、マージン
の85%を渡してしまう等)
直接これらのモデルがすぐに日本を席巻することはまだ
考えにくいかもですが(中国も分野により濃淡ある状況)
色々と思考の刺激にはなるのではないかと思います
少しでも参考になれば幸いですm(_ _)m
(参考事例)
・ITエンジニアのプラットフォーム: 僅か20人の間接
人員で3万人のエンジニアを差配・トレーニング支援し
中国全土の決済端末・EV充電器・エレベーター広告の
設置を支えている
・保険のプラットフォーム: 短期×損保はネットで
手離れよく売れるが、長期×生保はやはり人手が必要
トレーニングや見積支援に加え「個の組織化」まで支援
し、あたかも共通の組織に属しているようなノウハウ
共有とインセンティブ分配で、個人がクラウド下で動く
・ヘッドハンターのプラットフォーム: やはり組織化の
機能まで担い、既に中国でリアル最大級のヘッド
ハンティング組織の取引規模を超えている「中国スタートアップの最新トレンド、それがデジタル・エンパワード・ワーカーだ!」
PKSHA SPARX Algorithm Fundの中国部門パートナー、板谷俊輔さんの分析です。
デジタル化が進み、会社機能の多くが「クラウドの向こう側」で処理できるようになった現在。
逆にリアルでしか処理できない部分の重要性が高まっている。「個」の実力を持つワーカーを、「クラウドの向こう側」から支援しつつ、金銭的インセンティブでも手厚く報酬を支払う。
そうした新しいビジネスモデルの萌芽が見えるといいます。年末にお送りする中国イノベーションの最新トレンド、ぜひご一読ください。
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https://newspicks.com/topics/chinaこれから先は個人事業主が増えると思います。今までは、会社に所属して、自分の専門外を担当する仲間と仕事をしないと出来ないことが沢山ありましたが、これからは外注することになりそうです。デジタルを活用して、個の能力活用を伸ばすことが出来るということですね。
「一つの会社がすべての機能を持っていなければならなかったところが、モバイル・インターネットやAIの発展に伴い、さまざまな機能が効率化され、外注できるようになってきました。(中略)
しかも、圧倒的な低コストです。そのため、現時点ではデジタル化で解決できない機能、すなわち営業や機器設置などの人間が手がけなければいけない業務の重要性が総体的に高まっているのです。」