この連載について
教養を身につけたいけども、忙しすぎて学ぶ時間が取れない。一方で、日々のニュースだけでは、体系的な知識を得られない──。そんなビジネスパーソンに向けて、NewsPicks編集部が月ごとにテーマを設定し、専門家による解説記事をお届けする。週末のひとときで、手軽に「新書一冊分の知識」を体得してほしい。
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合成繊維大手。レーヨンから合繊、医薬事業への進出、在宅酸素療法の創出など事業を拡大。アラミド繊維や炭素繊維に強み。複合材料・ヘルスケア2領域の高収益事業にポートフォリオ変革。
時価総額
2,757 億円
業績
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この連載の記事一覧
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甘えてしまうこと、誤魔化しがきいてしまうことを、よく見抜いて別にすることをやり切られた、もう本当にすごいの一言です!
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私自身は研究者ですが、社内でもそれなりの立場にいたので、本社の中でやっていると別の意思決定に巻き込まれてしまう。だから制度も別、オフィスも別というようにしたかった。外部から人を入れるにもそのほうがやりやすかったんです。
そして最大の理由は、帝人のヘルスケア事業部門の中で新規事業をやり始めると、みんな甘えてしまうだろうと思ったことです。
社内事業であれば、収益が出なくてもごまかしが利いてしまう。独立した会社であれば、家賃も人件費も、PL(損益計算書)もBS(貸借対照表)も全部見えてしまいます。それが大事だと思ったんです。
個人的には、「そこまで言うなら、もうプロジェクトをやめましょう」という言葉はプラマイあると思う。そこまで言わないと進まない、その間に重箱の隅の対処でかかっていた時間、また起業家がそれを言ったらが諦めと捉えられる可能性もある。
ここだけもう一息不確実でも進められるような環境になっていけば、100年後からのバックキャストで行うような時間軸が長かったり安全性担保などが求められる領域についての、大企業ならではの戦い方として良い気がする。
価格を見ると上手くいくかは分からない。それでも例えばプリウスも最初は売れば売るほど赤字だったなかでも進めたりなどの事例もある。