[ワシントン 10日 ロイター] - バイデン米大統領は10日、国内のインフレ率はピークに達した可能性が高く、「大半の人々が考えているより急速に変化するだろう」と述べた。
また、サプライチェーン(供給網)を巡る懸念により物価が上昇しており、インフレは国民の生活に影響を与えているが、石油価格やガソリン価格は今後数カ月のうちに鈍化するとした。
[ワシントン 10日 ロイター] - バイデン米大統領は10日、国内のインフレ率はピークに達した可能性が高く、「大半の人々が考えているより急速に変化するだろう」と述べた。
また、サプライチェーン(供給網)を巡る懸念により物価が上昇しており、インフレは国民の生活に影響を与えているが、石油価格やガソリン価格は今後数カ月のうちに鈍化するとした。
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政策当局者が「インフレ圧力は一時的」と言うのは当然という面があります。
(当局自ら「インフレ圧力は恒久的」と言ってしまうと、そのこと自体が価格の広範な上方改訂や金利上昇を促してしまいますので。利上げの時すら「一時的な物価上昇圧力が恒久化するのを防ぐために予防的に利上げする」と言うのが普通です。)
実際、過去1年間、当局はインフレ圧力が一時的との説明を続けていますが、現実のインフレ率はそれを上回ってきており、これに合わせて発言を少しずつ修正してきています。
物価動向は、当局者の言葉をそのまま受け止めるだけではなく、現実のデータから検証していく必要性が特に高いと感じます。この点、現実のデータからインフレの「加速」という感じは確かにありませんが、供給制約や一次産品由来の価格上昇圧力がグローバルなものであることは念頭に置く必要があると思います。
直近のインフレ率が6.8%にも達して生活必需品が高騰すると、いかに賃金が上がり続けている米国と雖も庶民が不満を抱いて政権の人気にネガティブな影響を与えそう。巨額の財政支出がインフレを招くとの懸念を振り切って大盤振る舞いし、政権の命運が賭かる子育て、教育支援、気候変動対策等の3兆5千億ドルの予算決議もあるだけに、バイデン大統領はインフレの鎮静化に掛けるしかなさそうに思います。バイデン大統領のもとで再任されたパウエル議長が急にタカ派的な発言を始めたのも、そうした政権の思いを感じるからか。
想定外のインフレはデフレより怖いと狂乱物価を現役時代に経験した私は感じています。多くの米国人は、これほどのインフレをこれまで知らぬはず。供給制約が外れFRBの政策が奏功して早期に収まることを念じます。
これは結構大きなニュースな気がします。
要するに、バイデン大統領が、テーパリング早期収束の催促をパウエルに対してする気が無くなったということでしょう。
なので皆さん安心して投資にお金を回してくれということなのかな。
vixも一気に楽観圏の18台へ。
緊縮へ向かうはずのFOMCの前に、変な空気になってきましたね。
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