2021/12/12

【超保存版】気候変動のウソ、すべて答えます

真鍋淑郎博士のノーベル物理学賞授与に合わせ、気候変動の「科学」を徹底解説する特集の2回目は、地球温暖化でよくある「誤解」「デマ」にQ&A方式で答えていく。
科学の世界では気候変動に関するコンセンサスが、一般に思われているよりもずっと広く、しっかりと固まっている。
だが気候変動というトピックは非常に広範で、またデマが氾濫していることから、事実とフィクションの区別がつきにくい。最も科学的に正確な情報を示し、さらにそれがなぜ正確だと言えるのかを説明するべく、本紙はここにベストを尽くした。(👇12の質問に答える)
INDEX
  • Q1.そもそも、なぜ温暖化と言える?
  • Q2.専門家内に「異論」もあるよね?
  • Q3.数世紀分の変化がわかるはずない
  • Q4.そもそも本当に人間のせい?
  • Q5.水蒸気が「真犯人」と聞いたけど
  • Q6. 1〜2℃の上昇で騒ぐ必要ある?
  • Q7. 周期的に氷河期が来るから大丈夫
  • Q8.太陽の影響が一番に決まってる
  • Q9.寒くなった地域もあるではないか!
  • Q10.台風や山火事は前からあったよ
  • Q11.温暖化で良いこともあるよね
  • Q12.気候対策は、経済を破綻させる

Q1.そもそも、なぜ温暖化と言える?

気候変動というと、複雑なコンピュータモデルが予測したものというイメージが強い。
だが気候変動を裏づける科学的根拠はずっと幅広く、コンピュータモデルはそのほんの一部にすぎない(とはいえ、コンピュータモデルの予測は驚くほど正確だ)。
二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが温暖化を引き起こす基本的な仕組みを、科学者は100年以上前から理解していた。