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ホリゾンタルSaaSがあらかた登場しきったため、機会を求めるとバーティカルSaaSを狙わざるを得ないでしょう。ただ、バーティカルであるがゆえに狙えるだけの市場がある業界は限定されます。いつまでもニッチではいられないので。結果として、今は業界の大きなところのみが生まれていきそうです。建設業や金融業で生まれているのがまさにその流れだと思います。

こうした流れが進むと、ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaSの境目が薄くなってきて、ホリゾンタルSaaS vs バーティカルSaaSの戦いも生まれそうです。

コーポレート業務など業界をまたいでも同じものはホリゾンタルが強く、業界慣習などが多数あるとバーティカルが強いでしょう。

過去を振り返ってみると、オンプレの会計システムは、業界向けの追加オプションを出して、バーティカルな対応をしてきました。今後、バーティカルSaaSに侵食されそうなホリゾンタルSaaSはこうした戦い方をしていくことになるかもしれませんね。

最近気になったのは、チャットワークのTVCMです。CMでは、現場監督風な人や建築士風な人と施主とが、やり取りをチャットワークでしているのです。ANDPADと戦いだしてるのかなーなんて想像しましたね。
バーティカルSaaSだと立ち上がりに時間がかかるため、コンサルで業界との接点を強めながら稼いでいく、その裏でSaaSを立ち上げていく。SaaSが育つとコンサルを売却するといった事例も増えているのではないでしょうか。

例えば先月、スパイダープラスは創業時から運営してきた熱絶縁工事のエンジニアリング事業を譲渡しています。スパイダープラスの場合は事業展開している過程でSaaSに移行し、結果としてバーティカルSaaSの上場企業として生きていくことを選びましたが、今後もこのような事例が見られそうです。

また、SaaSの成長戦略については米VCのBessemer Venture Partnersの記事がすごく参考になります。 
『Six product strategies to catalyze your Second Act』
https://newspicks.com/news/6308803
記事中のように業界に特化したシステムを提供する企業が増える一方、現場での利用者にも変化が見られはじめています。

高齢化が進む建築業界においてはかつてガラケーしか扱うことができなかった作業従事者も、最近ではスマホを使える方がマジョリティになりつつあり、現場の作業管理ツールを抵抗感なく使えるようになるなどITツールが浸透しやすい状況に変わりつつあります。

特にレガシーと呼ばれるような産業においては労働人口の減少に伴い、生産性を向上は不可欠であるため、政府の後押しとともに、経営者や現場のマインドも大きく変わりつつあるのが、この数年の大きな潮目の変化となっています。

大型の資金調達も見られるようになり、ますます盛り上がりを見せる領域であることは間違いありません。