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バイデン政権の公約の一つだった民主主義サミットがついに開催されました。トランプ政権下では米国自体の民主主義が退潮したとされ、また対外的にもアメリカ第一主義を標榜していたので、違いを出したいバイデン政権にはうってつけ。

中国を招かず台湾を招いたところは思い切りましたね。蔡英文大統領ではなくデジタル担当相のオードリー・タンで真っ向からではありませんが。また一応選挙はあるものの権威主義体制と民主主義体制のハイブリッドとみなされるロシアやトルコも入りませんでした。アメリカと協力関係にあっても一党独裁に近いとみなされるベトナム、シンガポールも入っていません。

米国務省の発表した参加国・地域リスト。
https://www.state.gov/participant-list-the-summit-for-democracy/

このリストで他国の政治体制が直接左右されることは少ないでしょうが、今後の欧米諸国からの通商・国際援助やハイテク技術・製品供与の基準としてはつかわれえます。ただし、中露との対立は深かまるでしょうし、まだ関与が可能とされてきた国々を遠ざけかねない面はあるでしょう。中国の周辺国や途上国への影響が一帯一路などを通して増してきたことの表れかもしれません。

民主主義の世界的な評価については有名なイギリスのデモクラシーインデックスのこちらなど。世界の自由度を評価するフリーダムハウスでは2019年までは世界的な民主主義は退潮傾向、2020年にやや好転とされていますが、2021年は果たしてどうでしょうか。
https://www.eiu.com/n/campaigns/democracy-index-2020/

実際に最近のローウィ研究所の委託した世論調査ではアジア太平洋における影響力でアメリカが中国をひさびさに越えたそうです。ただその理由としては(より有効な)新型コロナワクチン提供などが大きな理由でもあったようですが。
招待されたのは111ヵ国です。
現在の国連加盟国は、193ヵ国です。国連加盟国ではない台湾も招待されています。

招待されていない国は、中国、ロシアを筆頭に、中央アジア諸国、中国に隣接する東南アジア諸国、トルコとサウディアラビアを含む中東諸国の大部分、アフリカの過半数の国です。
 ヨーロッパは、ハンガリーとボスニアを除いて招待されています。

このサミット自体で、何か重要な利益配分などがあるわけではありませんが、やはり、米国がどの国を自陣営と見なしているかという1つの目安になります。

Which Asia-Pacific Countries Were (and Weren’t) Invited to the US Summit for Democracy?
https://thediplomat.com/2021/12/which-asia-pacific-countries-were-and-werent-invited-to-the-us-summit-for-democracy/
どこの国が呼ばれて、どこが呼ばれてないかも大事だが、中身も大事。

バイデン大統領は人権問題で輸出管理イニシアティブを有志国に呼びかけている。米欧は監視カメラ、顔認証が人権侵害に使われないよう輸出管理を実施済み。
日本は中国を刺激したくないと踏み出せない。

この件は今後、無視できない動きになるだろう。
バイデン大統領、口ではいろいろ言うけど、本心なのか、疑問に思ってしまう。アフガニスタン、ミャンマーなどの民主主義が失われていくのを放置して、専制主義を押し返すことなどできるのだろうか。
バイデン大統領「民主主義サミット」を初開催。
冒頭で「民主主義は世界中で憂慮すべき挑戦を常に受け続けている」と話し、民主主義を旗印に友好国との結束をはかることで対抗していきたい考えを強調しました。
ご参照
【「民主主義サミット」始まる バイデン大統領のねらいは?】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211209/k10013381281000.html
民主主義の定義もいろいろ。今回の参加国においても、米国と全く同じ民主主義の価値観を持つ国などない。宗教の影響によっても民主主義の形は変わる。また民主主義の理念は共有しても、政治となると「国益」という観点が大きな位置を占めるため、現実の行動としてはダブルスタンダードが展開される。ゆえに、この種のサミットはほとんど意味がないどころか、むしろ国際情勢をぎすぎすしたものにしてしまう気がする。
昨日、別のところにポストしましたが、こちらにも参加国リストのリンクを貼っておきます。
https://www.state.gov/participant-list-the-summit-for-democracy/

不参加の国は招待されなかったのか招待を断ったのか不明ですが、参加国の基準は意外と不明瞭な気もします。

試しにASEANをみると(参加)インドネシア、マレーシア、フィリピン、(不参加)ブルネイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、シンガポール、タイ、ベトナム、となっています。
「民主主義」と「専制主義」のイデオロギーの対立が深まり、世界は二つの陣営に分断されます。
(民主主義国家・地域 87; 非民主主義国家・地域 92)

どちらかが妥協することはまず考えられなく、ナショナリズムが行き過ぎると不可測な事態になりかねません。
公約通りに実行するだけですごいと嫉妬のような感情を抱くのは日本国民だからか…?卑屈すぎかな