起業失敗時にも失業手当 受給期間最大4年に
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起業に失敗しても失業保険が受給できる仕組みというのには、ちょっと賛同いたしかねます。労働者が会社都合で職を失った場合の生活安定と次の仕事探しまでの間のつなぎとしての保険は理解できますが、自分でやりたいことがあり、自ら企画して事業を起こす人というのは、それとは異なる「上澄みの人」であるべきで、保険があるから起業が促進されると考える人がいるとしたら、それは間違いです。今は、何らかの不可抗力で起業に失敗しても、実際そのダメージはかすり傷程度で、自分の事業でしっかりした仕事をしていたのであれば、どこかに就職しようとしてもそんなに苦労はしないはず。起業家にセーフティネットを用意しても、本来能力的に起業すべきでなかったか、生半可な気持ちで起業する「自称起業家」のような人が少し増えるだけなのではないかと思ってしまいます。
それよりも、ベンチャーキャピタルから事業への出資を受け入れる際の株主間契約で、経営株主(創業者)の責任についての条件を緩めるなどの工夫(資本調達したはずなのに借金のようになってしまうのを防ぐ)など、ビジネスプラクティスの見直しを進めることなどを考える方が先ではないでしょうか?起業に踏み切る数年前、ビジネスマッチングアプリで出会った錚々たる先輩起業家の方々に、生活費のランウェイをどれくらい持っていたか、恐る恐る聞きました。(当時の私は公務員退職からのビジネススクール学費返済中だったので、貯蓄どころではない状況。)
答えは人それぞれで、半年分(取り敢えず会社を辞めた。行き詰まったらサラリーマンに戻るつもりだった)、という方もいれば、パートタイム個人事業主として働きキャッシュフローは確保している、という方もいました。ある程度スタートアップの目処がつくまで会社は辞めずに副業として進めた方が良いよ、とアドバイスを下さった方も複数いました。起業する人向けの雇用保険もどきを別に作るというなら反対ですが「失業手当を受け取り可能な「受給期間」を、労働者が起業目的で退職した場合、最大4年まで延長できるようにする」という話なら、もともと保険料を払って受け取る権利のあるものですから賛成です。3年やって成功せず見切りをつけて、次の仕事が見つかるまで保障があるなら思い切って退職して挑んで見ようという人も出るでしょう。
30数年雇用保険料を払い続けたのに次の職が”雇われ役員”だったゆえ雇用保険の保護から外れ、再任されなかったら路頭に迷う立場に身を置いた私はそう思います。(^_-)-☆ 役員に転じて4年以内に頸を切られたら失業給付が貰える制度はできないものか。流石にもう私は要りませんけどね。(^^;