欧州、ユニコーン企業の数で中国を上回る
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ユニコーン企業数やスタートアップ資金調達額など未上場で開示義務のないそれについては統計によってブレが大きい、ざっくり2割程度は誤差くらいに見るのが正しく、逆に言えば2割の誤差で当たっている。
中国のテック/スタートアップエコシステムは2018年までの10数年で一気に膨張したが、米中冷戦を経てトドメの現政権における共同富裕路線により今年から急激にシュリンクしている。結果いまや世界で「一人負け」の状況。
一方でEUを離れた英国が欧州で最も大きなスタートアップクラスタであるが、それら混ぜて欧州で括る意味はあまりなく、相対的に中国の一人負けを認識する意味合い程度の捉え方が良いかと。文中で紹介されているAtomicoの『State Of European Tech』レポートはこちら。 https://sifted.eu/articles/european-tech-2021-atomico/
2021年1/1〜11/15の集計で
・ヨーロッパスタートアップの総調達額は1200億ドル超え(昨年の約3倍)
・ユニコーン企業は321社(98社増)、B2Bユニコーンの増加が目立つ
中国のユニコーン企業の定義をどう捉えるかという問題はありますが、ヨーロッパ市場の盛り上がりには注目する必要があると思います。これまで優れたスタートアップにはアーリーステージでヨーロッパVCが投資→レイターで米国VCが投資という流れが一般的だったと思います。しかし、この1、2年はZoomでの面談が可能になったことや海外投資家が現地に拠点を開設するケースが増加したことで、アーリーステージから海外VCがリードすることがかなり増えている印象です。