コンテナ船、荷動き減も運賃最高 「空箱優先」のひずみ
日本経済新聞
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米国の輸入需要が堅調、かつコロナ禍でコンテナの回転が落ちる中での記事です。運賃の高い中国発貨物を獲得するため、米国西海岸からは空コンテナの中国向け輸送が優先されています。空コンテナを船に積んでしまうため、実入コンテナを運ぶスペースがなくなり、荷物が少ないにも関わらず米国発アジア行きのコンテナ運賃が上がっています。
米国発アジア行きの主な貨物はプラスチック原料や大豆、牧草、パルプなどですが、日本向けは食料品がけっこう多く、約三割を占めています。これに加えて、日本発貨物の運賃が低いこともあり、往復で見ると儲けにならないと言うことで日本向け貨物の優先度が下げられています。「日本に船を寄せてしまうと時間とコストの無駄だという意見がある、と、ある船会社の担当者は明かす。海運市場におけるドル箱航路の存在感と反比例するように、日本の存在感低下という姿が浮かびあがる。実際に船のスケジュールの乱れから、日本への寄港をスキップして次の港に向かってしまうケースもあるという。」
輸入品の価格はさらに上がりますね。海上輸送がこのような状況であることに加えて、国際線の減便がそれに追い打ちをかけることになるでしょう。国際線の座席の下の貨物室(ベリー)を使って輸送していたものが、減便によって輸送できなくなるので。。。「日本に船を寄せてしまうと時間とコストの無駄だという意見」。酷い言われようだけど、今の鎖国政策続ければ更にこのトレンドが深刻化していき、結局広く多くの国民が輸入品の価格上昇という悪影響を被らざるをえない