米ロ首脳がウクライナ情勢協議、バイデン氏「強力な」経済制裁警告
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ステロタイプなコメントもありますが、現代のロシアには基本、拡張志向がありません。相手が殴ろうとした時、噛みつこうとした時に、先手を打つことはあります。
なぜロシアに拡張志向がないのか。既に内外で抱える紛争で、手一杯だからです。ウクライナとの件は、ウクライナ側にも攻めるべき点が多々あるわけですが、何故か欧米寄りというステロタイプな評価から、ロシア悪玉論に転じます。
勿論、ロシアも誉められたものではありません。ただ主権国家として、やるべきことはやるというのがロシアのスタンスであり、その点を誤解していると、ロシアだけを責めるような的外れを犯します。
さて、ソ連崩壊から30年。全く盛り上がりません。この間に自称社会主義者は沢山増えたようなイメージですが、歴史に学ぶ意欲は無いようです。背景には、ウクライナとNATOの接近があります。NATOの「勢力圏」がウクライナにまで拡大してくることを容認できないのがロシアの立場。同僚のモスクワ特派員の解説によると、プーチン氏は今年7月の論文で「ウクライナの主権保持はロシアとの協力関係の中で可能となる」と結論づけたといいます。
CNN報道によると今回の首脳会談でバイデン氏はプーチン氏に対して、「2014年にはできなかったことをする構えがある」と伝え、クリミア侵攻時の経済制裁を上回る制裁措置を取ることをにおわせました。しかしこれまでの対ロ強硬策がプーチン政権の路線を大きく変えたようには見えず、バイデン氏の「警告」が事態改善につながるのかは見通せません。プーチンから見れば織り込み済みの話であろうが、さすがに正面切ってバイデンに嘘も言えないだろうから、適当にいなしたうえで、「礼儀正しい人」を送り込むといったスタイルのハイブリッド戦をやるのかもしれないな…。