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認知症の兆候、血液検査で発見 シスメックスが23年にも

日本経済新聞
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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    タイトルの言葉の使い方に誤りがあります。この検査は「認知症」ではなく、「アルツハイマー病」に対する検査だと思います。認知症とアルツハイマー病を一緒くたにしてはいけません。

    認知症にはアルツハイマー病を原因とするアルツハイマー型認知症も含まれますが、その他にも多数の要因があります。例えば、レビー小体型認知症と呼ばれる病気による認知症をこの検査で発見できるわけではありません。

    また、タイトルや記事の中身をみると、「アルツハイマー病が簡易な血液検査で発見でき、早期から治療をすることで根治できる」という夢を見てしまいそうですが、あくまでまだ夢の話であって、現実は残念ながらほど遠いところにあるということも付け加えておきたいと思います。

    ただし、私たちが将来進む方向性として、遺伝子検査を含む検査による早期発見と、分子レベルの病気の解明を礎とした個別化治療というのは、その是非は別として間違いのないものだと思います。私自身期待していますし、そういった現実が遠くない将来にくるかもしれませんが、まだ全く現実のものではありません。


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    総合内科医 医学博士

    「アルツハイマー病は発症初期の治療が重要で薬の開発も進む」とありますが、残念ながら現状では、発症初期に見つけても認知症の進行を遅らせるのに十分有効な治療法はありません。これまで長年、アルツハイマー型認知症の治療薬の開発が行われてきましたが、ことごどく失敗に終わってきた歴史があります。また、今年FDAに承認された「アデュカヌマブ」は高額な費用に対して得られる効果は不十分であることから、医療経済面で大きな論争となっています。

    仮に、認知症を初期に診断できるようになったとすれば、その恩恵は治療開始よりも、「人生の最期をどのように迎えたいか
    」の議論をしておくのに役立つかもしれません。認知症が進行し自ら意思表示をするのが難しくなる前に、「もしもの時に人工呼吸器などの侵襲的な処置を行うか」、「認知症が進行し食事がとれなくなった時に点滴や胃瘻をしたいか」、といった項目を事前に決めておくことで、理想的な人生の最期の迎え方を実現できるようになるかもしれません。


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    専修大学 商学部教授

    「アミロイドβ」の検査は、従来は「脳脊髄液の採取」により行っていましたが、この方法では被験者の負担が大きいため、血液検査で検出できるようになれば被験者にとって朗報ですし、エーザイにとっても非常に良いニュースになります。

    エーザイ・バイオジェン社が共同で開発し、2021年6月に米国で条件付き承認を取得したアデュカヌマブ(商品名:アデュヘルム)は、アルツハイマー病患者の脳内に見られるアミロイドβの凝集体を標的としています。アルツハイマー型認知症へのアデュカヌマブによる治療は、病状が進行した段階(アミロイドβが蓄積した段階)では効きにくいとされ、臨床試験でもそのような結果が出ています。したがって試験でよい成績を出すには、投与群をアミロイドβ蓄積初期に絞ればよいという考えが生まれます。しかしながら、対象者は自覚症状に乏しい状態(あるいは無い状態)で負担の大きい「脳脊髄液採取」を希望する方は少ないとみられることから、患者(予備軍)を見つけるのは容易ではありません。エーザイなど製薬企業はこの検査法は「待望」だったはずです。

    医薬品の薬事承認は、薬効・薬理作用と臨床症状の改善が用量依存的に一致しないと認められません。従って、アデュカヌマブの臨床試験には「アミロイドβ」の検査が必須です。また、血液検査を健康診断に組み入れるように働きかけることができれば、アルツハイマー予備軍の早期発見により、被検査者、社員の健康管理をする企業、製薬企業、検査機器開発企業のそれぞれにメリットがあります。

    一方、アデュカヌマブは抗体医薬品で非常に高額、副作用も少ないわけではありません。かつ非常に長期にわたり進行する病気の特性から有効率も低いと言われています。一方で、広くこの医薬品が健康保険で使われ出すと保険財政の著しい悪化を招くことから、保険者(日本では「国」)は警戒しているはずです。米国の保険会社の多くは、この医薬品の保険でのカバーを認めないとし患者団体との紛争の火種になるなど、社会問題化しつつあります。


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