「性教育はエロいものだと思ってた」──高校生が自分たちで考える「人生の役に立つ授業」【#性教育の現場から】
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日本性教育協会が刊行している「若者の性白書」（調査は2017年）によれば、中学生でのデート経験率は男女とも大体30％、キス経験率はその3分の一の10％弱、さらにセックス経験率はキスの3分の1の3～4％です。1987年比でそれぞれが2倍近くに増えています。大人が恥ずかしがって教えなくても、思春期を迎えた子どもたちはネットなどで情報を得て、経験を進めてしまうでしょう。生物学的な知識だけではなく、医学的なリスクも含めて、子どもたちに教えることに躊躇があってはならないと思います。
元来、日本人は性に奔放でした。明治維新後、変な方向に行ってしまいましたが、江戸時代の春画などはポルノではなく、10代で嫁に行くことの多かった娘の教科書でもあり、男女にとっては「笑い絵」といわれたひとつのエンタメコンテンツでした。勿論子どもも見ます、子どもが春画を見ても大人たちは言祝ぐ風情もあった。隠蔽より共有が大事です性の問題は、若い人だけではない。
若い人への性教育も、もちろん大切だ。けど、それだけを解決しても、この国の性に感しては、他にもたくさん問題を孕んでいる。というより、蓋をして、隠そうとしているようにしか見えない。
もちろん、全てをアカラサマにせよというつもりはないが、隠して遠ざけてなかったことにして、忌み嫌う存在にしてはいけない、と思う。
障害者、老人、男と女、ジェンダー、なりたくてなったのではなく、自分がもしもその立場であればどうなるか、ソレを少しでもイメージすることは大切だ。下記の本、少々古いけど、中身は普遍的なので、オススメだ。
セックスボランティア・河合香織
https://www.shinchosha.co.jp/book/129751/
アメリカ性革命報告・立花隆
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167330019
愛はなぜ終わるのか・ヘレンフィッシャー
http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_508.html
