学生支援機構「450万円貸して600万返済させている」は誤り。「ただの金貸し」と議員が発言し拡散、奨学金めぐり
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注目のコメント
日本人についても金額が間違っていますが、外国人留学生について。
日本に来ている外国人留学生28万人の内、国費留学生は9000人です。
国費留学生は、大学の授業料に加えて、毎月14万3千円が支給されます。支給されるのは1年間で170万円ほどです。1年間の学費が210万円の大学であれば、年間合計380万円ということもありえますが、大部分は国公立で学んでいます。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1338568.htm
国費留学生以外の27万人の留学生は、私費留学生といいますが、だいたいアルバイトしています。日本各地のコンビニやファミレス、ドラッグストア、居酒屋などの労働力に、留学生が大きな割合を占めているのはよく知られていることです。
なお、私費留学生であっても、日本学生支援機構から奨学金が支給される制度はあって、1年間のみ毎月4万8000円が支給される枠が毎年7200人分あります。成績が上位になると、これをもらっている私費留学生もいます。
https://www.studyinjapan.go.jp/ja/_mt/2021/04/Scholarship%20for%20international%20students%20JP.pdf貸与利率0.5%で計算したら、450万円借りて、474万円の返済でした。だいぶ違いますね。
利率はこちらで見られます。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/taiyo/taiyo_2shu/riritsu/2007ikou.html> ただし、日本学生支援機構の奨学金が批判を集めているのもまた事実だ。卒業後には「借金」として月々数万円ずつの返済を求められる。
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以下私見:
これだけ批判されているのだから僕の感覚がおかしいのかもしれないが、まるで学生支援機構を悪党のように言うのは違和感がある。
機構側が「無利子で支給しますよ」と言っていながら利息を取っていたり約束していた利率より高く取っているならわかるが、最初から利率を提示しておりその利率を債務者に合意なく変更したこともない。
僕は利息付きの奨学金をまだ返済し続けているが、もし借してもらえていなければ大学には通えなかったし、今頃どこかの地方都市で過酷な肉体労働者になっていただろう。
もちろん無利子で貸してもらえたり、給付型でいただければもっとラクだったろうが貸してくれて感謝している。
僕から見れば、就職後に毎月いくら返済しなければいけないか知ってて借りたくせに、返す段になると腹が立つなど「喉元過ぎればなんとやら」に見える。
実際に無利子と給付型のみにすれば財源の問題で、奨学金を受けられる人数枠は減るだろう。
それよりは、「利息は取られるけど借りられるプランがあるよ。それでも進学したいですか?」と選択肢を与えられるほうが良いと思うが。
ただ、どなたかが仰ってるように名称を「学資ローン」とした方が、返済タイミングが来た時に心穏やかに粛々と返済できる人が増え、日本学生支援機構に噛みつきたい気持ちが抑制できるようになるかもしれないので賛成である。