[シアトル 2日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は2日、民間が運営する商業宇宙ステーションの開発企業に、ジェフ・ベゾス氏のブルー・オリジン、防衛・宇宙大手ノースロップ・グラマン、新興ナノラックスの3社を選定した。契約規模は4億1560万ドルに上る。

現在の国際宇宙ステーション(ISS)は10年後に運用終了する可能性があり、新たな宇宙ステーションは米主導で宇宙の商業活用を進める取り組みの象徴になる。

ブルー・オリジンが開発を手掛ける新ステーションは「オービタル・リーフ」と名付けられ、契約額は1億3000万ドル。同社はボーイングなどと提携し、5─10年内にロケットを打ち上げる計画。

ブルー・オリジンは、新ステーションを製造、娯楽、スポーツ、ゲーム、冒険旅行など民間産業の拠点と想定。また、ボーイングやシエラ・スペースによる有人飛行や貨物輸送の拠点にすることも目指す。

ナノラックスは、大手ロッキード・マーティンなどと共同で新ステーション「スターラボ」を建設予定で、1億6000万ドルの契約を獲得。2027年に運用を開始し、居住施設や研究室のほか、貨物用のロボットアームも備える。