[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で、日本航空とANAホールディングスが大幅に反落している。国土交通省が1日までに、国内外の航空会社に日本到着便の新規予約停止を要請したことが手掛かりとなっている。世界的にオミクロン株の感染が広がり始めたことを受けた対応で、業績圧迫のリスクを警戒する売りが先行した。

2社は、日本経由で他国に向かう乗り継ぎ客を除く、すべての国際線の日本到着便の予約受付を1日から12月末まで停止。例年12月は年末年始に帰国する海外在住の日本人などの予約が増える時期で、両社によれば、日本は感染者数も減少していたため、予約が堅調に入ってきていたという。

国交省は「緊急避難的な予防措置」としており、12月いっぱいの取りやめで、現時点では年明けの予約は要請対象となっていない。今後の対応はオミクロン株の特性、感染状況などを見極め判断する。