スペースXに「倒産リスク」=マスク氏、宇宙船開発遅れに怒りか
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宇宙ビジネスの最大の特徴の一つは超長期のセクターであること。したがって、技術的な難しさよりも資金繰りが継続できるかという財務リスクの管理が極めて重要。「ファイナンス思考」でも書きましたが、SpaceXはファイナンス戦略のイノベーションで宇宙産業のトップに一気に躍り出ました。一方で、それだけハンドリングは難しく、葉っぱをかけるためといいつつ、実際に予定が崩れた場合は税務戦略の見直しが迫られるというのは実態に近いように多います。
生産の問題とのこと。数年前のテスラのモデル3の件を思い出します。あの時もマスクが工場に寝泊まりして陣頭指揮をとり切り抜けました。
ラプターは特大のロケットエンジン。それを車のごとく大量生産するつもりであることに驚きです。たしかにスターシップ一機で39個ものエンジンが必要で、2週間に1発打ち上げるとなると相当数必要ですよね。
このメール自体はまあ、社員への脅しでしょう。しかし先週末はサンクスギビングの休暇の週末。アメリカでは一家団欒を楽しむ、正月レベルで特別な週末です。その週末に脅しメールを送ってきたことに怒った社員がリークをしたのかなと想像します。さすがにやり過ぎたのでしょう。
スターリンクはやはり採算があってないんや、というのがこのメールからの発見でしょうか。
来年1月か2月に予定されてる初の軌道飛行は多分影響はないでしょう、たぶんその分のエンジンはもうあるので。それよりも大気圏突入が技術的な鬼門になるんじゃないかと想像します。もっとも、マスク自身が初飛行は失敗のリスクが高いと認めています。こんなに大きなロケットも失敗を恐れず打ち上げる姿勢はさすがです。もともとスペースXは2015年の立ち上げの時に、あと数時間で本当の破産に追い込まれるところまで行っています。ロシアからエンジンを買うはずだったのを自分たちで作ろうとしたことが原因です。自信過剰はよくないとされていますが、自信過剰でないと大きなチャレンジはできない。スタートアップでは謙虚や問題がないことは必ずしも美徳ではありません。