[シドニー 30日 ロイター] - 米モデルナのバンセル最高経営責任者(CEO)は新型コロナウイルスワクチンについて、新たな変異株「オミクロン」への効果はデルタ株と比べて低下する恐れがあると指摘した。フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューで述べた。

CEOは「(効果が)デルタ株と同水準ということはない」と表明。「効果がどの程度落ちるのかは分からない。データを待つ必要がある」と話した。

発言は、原油や株、豪ドルなど成長に左右される資産の売りにつながった。

また同氏は、オミクロン株はスパイクタンパク質に多くの変異があり、今あるワクチンは修正が必要になるとの認識を示した。

29日のCNBCとのインタビューでは、オミクロン株に特化したワクチンの出荷開始には数カ月を要するという見通しを示した。