[マニラ 30日 ロイター] - 来年5月に予定されるフィリピン大統領選に立候補していたクリストファー・ゴー上院議員が30日、出馬を取り下げると発表した。

ゴー氏はドゥテルテ大統領の最側近で、憲法の規定で再選が禁じられている同大統領の後継者として有力視されていた。だが最近は、大統領選から撤退する可能性を示唆していた。

ゴー氏の撤退で、ドゥテルテ氏が今後どの候補を支持するかは不明。

ゴー氏はフェイスブックに投稿した動画で、「私とドゥテルテ大統領は、より良い未来に向けてドゥテルテ政権の功績を維持できる候補を支持する用意がある」と述べた。

ドゥテルテ大統領の娘サラ・ドゥテルテ・カルピオ氏は来年の副大統領選に立候補し、長期独裁政権を敷いた故マルコス元大統領の息子で大統領選に出馬するフェルディナンド・マルコス・ジュニア氏とペアを組んでいる。

専門家は、ゴー氏の撤退で、マルコス氏とサラ氏のペアが有利になると指摘。ドゥテルテ大統領の支持者の票が流れると見方を示している。

大統領選には、プロボクシング元王者のパッキャオ上院議員、ロブレド副大統領、首都マニラのフランシスコ・ドマゴソ市長、ラクソン上院議員も出馬しているが、世論調査ではマルコス氏がリードしている。