【奥山輝大】脳科学が解き明かす「多様性」の本当の意味
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最近、「多様性(ダイバーシティー)を認めよう」ということが盛んに言われますよね。
けれど多くの人は、「世界の見え方」に関しては、それほど多様であることを許容していなくて、皆同じだと思っていることが多い。
「思考」とか「やる気」に違いや個人差があると思いがちです。でも本当は、「見え方」自体が、一人ひとり違います。
多様性ってなんだろうと考えることが多い昨今、とても大切な視点をいただきました。ありがとうございます。
注目のコメント
私たちの研究について紹介して頂きました。
実は、一番訴えたいメッセージは、「サイエンスが新しい世界を開拓することで、私たちの世界も変わりうる」という点です。記事のなかで、色覚異常や自閉症関連遺伝子についてお話しましたが、研究が進むほど「世界の捉え方にも個人差がある」ことを知り、その結果、私たちの中のダイバーシティ感にも影響を与えうります。
自閉症研究が、自閉症で苦しむ多くの人の助けとなってほしいという強い思いと共に、一方で、多くの自閉症とは無縁である方々にとっても、サイエンスが切り開いた世界を垣間見ることで、世界観が変わることもあると知って欲しいと思うのです。(そして自分自身が進めている研究が、その一端を担えれば嬉しい限りです!)私たちは同じ社会に暮らし、同じ出来事を体験しても、思うことや考えることは一人ひとり違います。その違いはもしかしたら、脳への入力、言い換えれば「世界の見え方」自体が違うからかもしれません。
昨年12月のサイエンス特集「脳の世紀」でご登場いただいた奥山輝大・東京大学准教授に再びインタビュー。「多様性」の真の意味を解き明かすことにつながるという、自閉スペクトラム症(従来の自閉症やアスペルガー症候群など)の研究について伺いました。
今回のお話も刺激に満ちています。
奥山さん自身が脳神経科学の最新の話題を提供する「トピックス」にもご注目を。(記事の最後にリンクがあります。私も先日、早速登録しました!)
奥山さんの前回のインタビュー記事はこちら↓
https://newspicks.com/news/5461437/body/ついにNewsPicksにもこういう話題がアクティブに扱われるようになった!!発達専門の小児科医と当事者家族経験者として…もっと「発達症/障害」へのイメージがポジティブなものに変えていくことが使命と感じてます。(自閉症の場合、人と違う発想や感性をもてるから羨ましい、ADHDなら行動力と過集中は才能etc) ごく一部の重度の自閉症の特性で困っている子供や大人を除き、発達障害は治療して治すべきものではないという認識も合わせて広めたいです。そもそも、記事にもありましたがDSM5で「~障害」と表現せず「~症」と表記することになりました。やっと概念として普及したものの「発達障害」という表現ももう古く、障害だから治すとか困るとか劣るみたいに誤解されてしまう要因になってしまいました。
発達特性があっても、乳幼児期にそれに気づいたときから、どんどん接し方を工夫したり必要なことを学習させてあげればグングン伸びます。療育を含め、必要なことはどんどん取り入れて子供をのばす方法はいくらでもあります。
パソコンの代わりに事務作業をコツコツできる人材が重宝された時代は終わります。
AIを越える発想力と創造力からさらにテクノロジーを発展させる人材である可能性が高い「発達特性のある子供たち」を育てることに、もっと親に堂々としてもらえるよう私も発信したり学びの場を提供していきたいです。
親の育て方のせいと言われたりワクチンのせいだと言われたりしてきた自閉症… 発達専門の小児科医として13年、発達グレーゾーン児のママとして9年、自閉症きょうだい児として39年… やっと時代が変わるのを感じます。