「親の世代より豊かになれると思う?」世界の若者を対象にした意識調査で日本は何位?
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先日のWeeklyOchiaiで、ゲストの糸井重里さんが黒のボードに、「ノーカラーの働き方を」と仰っていました。すごく先見性のある言葉だと感銘しました。
創造したり、つくったり、考えたり、別にそこには格好とか組織とかではなくて、個々人が活躍できる場が、個人的にはコロナ禍でシフトしていくのかな、と思います。
自分が決めたことをただ突き進んでやればいいじゃないですか、その方がきっとハッピーですよ。日本だけじゃなくて、世界と繋がりましょう。まだまだ楽しいことはたくさん待ってますよ。
注目のコメント
若者として感じたことを箇条書きにしてまとめました。
・デジタルネイティブとして、インターネットさえあれば世界中どこにいても学びに触れ、人との繋がりを持てることが当たり前の私たち若者世代。誰しもがこの状況をうまく使いこなし、貪欲に学び、努力を積み重ね、状況を変えようと忍耐強く頑張り続けられるというわけではない。インターネット/SNS上には情報が溢れすぎているが故に、繊細な人ほど生きづらく、悲観的になりやすいのではないだろうか。(メンタルヘルスに関心を持ち、人間の心の脆さをオープンに議論することを重んじるのも若者世代の特徴だと思う。)
・経済成長に乏しく、30年間賃金が上がない日本においては将来に対して悲観的な若者が多いのはやむを得ないと思っていたが、国際的にみても悲観的な若者が多いのには驚きだった。マイケル・サンデルが『実力も運のうち』で述べているように、「誰もが同じスタートライン上で生まれてくる訳ではなく自分の力で完全にコントロールできるものではない」というアメリカンドリームの現実を冷静に直視している若者が多いという事実が非常に興味深い。
・私自身、親よりも成功しないといけないというプレッシャーは感じないが、親以上にサクセスフルになることを目指すのは当たり前という気概を持った同級生が多い気がする。
しかし、そのサクセスフルの定義は、経済的・物質的豊かさばかりを追求するのではなく、ウェルビーイングを高めるQOLをいかに上げるかという点にフォーカスされている点において、親世代と価値観の乖離があると感じる。
見出しを見て、真っ先に以下記事のことを思い出しました。
お時間のある方はぜひお読みください!
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0204X0S1A700C2000000/経済的な豊かさはある程度極大値に達している気がします。そもそも経済的豊かさをこれ以上思い求めた先に、自分の人生の豊かさがあるかについて疑問を持ちます。
月500円でamazon primeに入り、100円でマックのハンバーガーを食べられ、数千円で動画、ドラマがNetflixで見放題。即物的な豊かさは少なくとも日本にはもう十分にあると思います。
つまり経済が豊かになれば自分の人生も豊かになるという前提が、今後は当てはまらない気がします。記事内の統計を見てみると、「現在の子供たちは、親世代よりも経済的に豊かになると思う」と回答した15歳から24歳の若者グループは、日本が最も低く28%になっています。
どのような手法で統計が取られたかは記載がありませんでしたが、私としても肌感覚にあうデータです。
テクノロジーなど、親世代より確実に恵まれていると思える部分はあるのですが、それでもテレビやSNSではオトナが何やら悲観的なことを言うシーンばかり拡散され、何を希望に将来像を描けばよいのか模索している若者世代が多いのだと思います。
日本では義務教育という比較的均等な機会がありますが、それでも教育格差は存在します。都会で育った友人に話を聞くと、文化にふれる機会や同世代と交流する機会など、どうしても差があるなぁと感じます。その差を頑張って埋めようとする意思決定ももちろん必要だとは思いますが、NPOカタリバのように、地域それぞれが独自性を活かしてボトムアップを図る、独立した動きを地方行政ベースで進行してほしいです。