「コングロマリット」解体相次ぐ今、GAFAMの行方を考える
コメント
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過去記事のコメントでも書きましたが、経営陣の求心力がなくなれば分割論が出てくる、というだけの話だと思います。
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https://newspicks.com/news/6347015
コングロマリットが維持されるケースは、「業績が良いので文句を言われない」か「創業者(家)の経営への影響力が強い」かのどちらかではないか、と思います。
東芝もGEも業績が好調だった時には、分割の話は大きく取り沙汰されていなかったはずです。その好業績がシナジーとは全く関係無かったとしても、全体として良く見えていれば、株主もそれほど批判的にはならない。
今もっとも会社分割したら面白いと思うのは、AmazonとAWSじゃないでしょうか。創業者の影響力が徐々に無くなってくる中で、今後小売事業よりもAWSの成長・業績が明らかに良くなってきた場合に、コングロマリットディスカウントの批判が出てくる可能性はある。社内の組織体制がどうなっているのかは知りませんが、外から見れば全く異なる事業だし、Amazonのことが嫌いだろうWalmart等のライバル達にAWSを売りにくい、という明確なデメリットがあります。
それでも、アマゾンがこれまで通り業績を伸ばし続け、時価総額も200兆円を超えそうな現状においては、誰も文句を言わないと思います。別の事例としては、フェイスブックがメタバースをやる意義は、(社名以外は)実際にはあまり明確じゃないですが、毎年1兆円の投資が出来るのは、創業者が議決権を握っているからです。コングロマリットが正しいのか(有効なのか)は関係なく、経営陣の求心力がなくなれば、解体に向かう。そんなもんじゃないでしょうか。
注目のコメント
コングロマリットを分割すべきかどうかは、本記事にあるような有する事業ごとの関連性によるシナジーがあるかとどうか(例えば、顧客基盤、R&Dの共有によるシナジーなど)のみならず、事業への投資配分の観点も必要だと思います。関連性のない事業であっても、成熟事業から生まれるキャッシュを、成長事業への投資へと回せるわけです。今の分割が起こっている背景は、有する事業がどれも成熟または後退事業となり、成長事業が見つかっていないことによるものであると思います。成熟・後退事業ばかりを抱えていても、投資家の期待は集められず株価は上がらないでしょう。
本記事のように、「コングロマリットが分割される潮流にあるので、その他コングロマリットも分割されるべきなのか?」といった安易な論調は、思考停止的であると感じます。コングロマリット(巨大複合企業体)は、時代遅れな存在になったのかもしれない。
コングロマリットを正当化してきた「優れた経営者は、どんなビジネスでも経営できる」という主張は、徐々に色あせつつあるようです。