日産、EV投資で1兆円超計画…次世代電池の開発加速
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最高に売れているTeslaですら未だに50万台レベルです。
そう考えると、100万台レベルで大量にクルマを製造するための投資、設備、人材は、未だに従来の自動車企業が有利な状況です。
EVを作る上で、とても大事なことは「モデル数を増やさない」ことです。ただでさえ、全体のパイが小さい中で、モデルをばらしてしまったら、更に少量生産になってしまいます。
そういう意味では「フォルクスワーゲンもグループで、30年までに約70車種のEV発売を目指す。」は、かなり致命的とも理解できます。
Teslaをみるとわかりますよね。セダン(高級版:ModelS、普及版:Model3)、SUV(高級版:ModelX、普及版:ModelY)、ピックアップトラック(サイバートラック)…3つの車種と、その中の高級車、普及版だけです。
従来のように「セダンのカテゴリーに複数車種」というラインナップとは違う考え方にしないと収益の確保が困難です。
(以下、記事中から引用)
調査会社LMCオートモーティブによると、20年の世界EV販売台数は米テスラが約45万台で、2位の中国・上海汽車集団や3位の独フォルクスワーゲンのグループに20万台以上の差をつけて優位に立っている。日産と仏ルノー、三菱自動車による3社連合は4位の約18万台だ。
テスラや中国勢に対し、大手各社も巻き返しを図っている。トヨタ自動車は30年までに車載電池の増産や開発に1・5兆円を投じる。フォルクスワーゲンもグループで、30年までに約70車種のEV発売を目指す。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
注目のコメント
日本の基幹産業である自動車製造。トヨタは比較的元気ですが、ホンダは四輪車の収益性が落ち、日産は再建途上にあります。
次世代車について言えば、欧米、中国が政策的にモーター車を後押しし、モーター車開発も盛んです。自動運転のスタートアップもたくさん出てきました。
今のままでは少子高齢化がすすむ日本は対外的な競争力を失います。ここは傍観するのではなく、強みをより強くするか、新しい産業育成をやらなければ、日本人の生活レベルが下がっていくことは必定でしょう。何がなんでも富を得られる取り組みが求められます。「世界EV販売台数は米テスラが約45万台で、2位に20万台以上の差をつけて優位に立っている。」
破壊的イノベーターへの支持が急速に広がり、既存事業を飲み込みはじめました。ここまで来て巻き返せるものか、はたまたポジションを明け渡すことになるか、自動車産業は今まさに分水嶺にあるのでしょう。割と早い時期に歴史として振り返れそうなだけに注目ですね。この金額をどう評価するか、ですね。
フォルクスワーゲンは同じ2030年までに840億ドル(約9兆円)です。
https://www.manganesexenergycorp.com/vw-announces-84-billion-investment-in-electric-cars-batteries/
テスラに至っては研究開発で圧倒的に先行し、既に量産体制を築きつつあります。
また、フォルクスワーゲンは年間売上が約17兆円に対しての9兆円投資。
対する日産は売上4兆円に対しての1兆円です。
トヨタも1.5兆円とありますが、売上は15兆円あります。
よく言われるのが、日本の自動車産業の次世代投資額が売上比が低いという点、それが時価総額が上がらない理由と。
半導体産業もですが、規模が求められる世界で日本は投資の基礎体力で負けつつある印象です。
結果が現れるのは数年後で、その時はもう手遅れ、となります。