2021/12/4

【トレンド】「eバイク」がクルマに代わる日

INDEX
  • コロナ禍でファンが急増
  • 電気自動車をしのぐブーム
  • 人気の背景に3つのトレンド
  • バイクシェアリングでも大人気
  • 運動効果もばっちり
  • 普及のカギはインフラ整備
  • クルマより「イケてる」商品に

コロナ禍でファンが急増

電動自転車、いわゆるeバイクに乗っている人たちについては、こんなジョークがある。
「eバイクのユーザーかどうか、どうやって見分けるんだい?」
「あっちから教えてくれるから、すぐに分かるよ」
つまり、eバイクのユーザーはその素晴らしさを声高に語り、周りの人にも強く勧める傾向があるというわけだ。
たとえば、カナダのバンクーバー在住のモンテ・ポールソン。建築エネルギーコンサルタントである彼の日常は、かつては車移動が週5日で、自転車に乗るのは月に2回ほどだった。それも、天気が良ければという条件つきだ。
だがパンデミックになって、eバイク最大手「Rad Power Bikes」のカーゴバイク「RadWagon」を購入してからは、9割方の移動をeバイクに頼っているという。
「どうすれば自分のCO2排出量を減らせるのか、個人的な実験として始めたのですが、あまりに楽しくてハマってしまいました」
現代の生活には、移動に伴う感動が散りばめられている。10代で初めて運転した車。初めて乗ったバスや鉄道。飛行機の窓側の席から見える世界……。
この10年では、「初めてのeバイク」がその瞬間に該当する。それは、子どもの頃に覚えたような喜び、スリル、解放感を呼び起こす。

電気自動車をしのぐブーム