[ロンドン 26日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカは26日、南アフリカで検出された新型コロナウイルスの新変異株「B.1.1.529」の影響を調査しているとし、同社のワクチンや開発中の抗体カクテル療法は新変異株にも有効性を維持できるとの見込みを示した。

同社は声明で、ボツワナとエスワティニで調査を行い、データを収集していることを明らかにした。

また、同社のワクチンは懸念される新型コロナウイルスの全ての変異株に対して有効性が示されていると強調。オックスフォード大学と共同で、新種のウイルスに迅速に対応するためのワクチンプラットフォームを開発済みだと述べた。

一部の専門家からはスパイクタンパク質の変異がモノクローナル抗体薬の効果を低減させると懸念する声も上がっているが、同社が開発中の抗体カクテル療法「AZD7442」は、ウイルスに対して異なる相補的な作用を持つ2種の強力な抗体で構成されていることから、有効性を維持できる見込みだとした。