2021/11/27

【クチコミ最強】ワンキャリアは本当に使えるのか

英日翻訳者・Webライター
NewsPicks編集部による番組『デューデリだん!』は、NewsPicksの記者たちが、注目の成長企業を取材し、経営トップにインタビューする過程を可視化する企画です。

今夜10時から取り上げる企業は株式会社ワンキャリア。今週のオリジナル特集「Z世代の就活」とのコラボ企画です。創業6年でマザーズに上場。すでに就活生から圧倒的な支持を集める企業に成長したワンキャリアの真の実力を探ります。
画像タップで動画ルームに遷移します。
INDEX
  • 創業6年でリクナビ超え
  • 人事も戦慄するクチコミの威力
  • キャリアデータは「宝の山」
  • 学生に聞く「ワンキャリアってどう?」
  • リクナビはもっと早く超えるはずだった

創業6年でリクナビ超え

Z世代の就活に革新的な変化が起きています。
新型コロナの感染拡大でオンライン採用が定着し、“就活テック”の台頭によって、エントリーシートや面接の口コミ評価が出回るようになり、学生のキャリア観も大きく変化しています。
今週のオリジナル特集「Z世代の就活」では、豊富な取材をもとに5日間連続で、Z世代の就活がどう変わるかを報じてきました。
そんな「Z世代の就活生」から、絶大な支持を集めている就活情報サービスが『ONE CAREER(ワンキャリア)』です。
今年10月にマザーズに上場し、2022年卒の学生が使った就活サイトの調査では、リクナビを抜いて2位に躍進しています。
創業からわずか6年で、大手がひしめく新卒採用マーケットにおいて、なぜこれほどの存在感を獲得できたのか。
今回の「デューデリだん!」は成長著しいワンキャリアを、佐藤留美JobPicks編集長と花谷美枝記者、インターン役の藤村聖子さん(本業は役者)の3人でデューデリします。

人事も戦慄するクチコミの威力

いつもの部屋に集まった3人は、まずワンキャリアの3つのビジネスをおさえるところから、リサーチに取りかかります。
新卒学生向けの「ONE CAREER」、転職者向けの「ONE CAREER PLUS」、そして企業の採用担当者向けの「ONE CAREER CLOUD」。
花谷記者によると、ワンキャリアの柱はこれら3つのうち、新卒向けの「ONE CAREER」で、その特徴は、就活生の本音が書かれたクチコミにあるといいます。
企業のインターンや採用面接を経験した就活生が思い思いにクチコミを投稿し、「ONE CAREER」に登録した就活生は、誰でもそのクチコミを読むことができます。
ポジティブな情報もネガティブな情報も、包み隠さず書かれたクチコミは、確かにかなりの読み応え。
佐藤編集長によれば、このクチコミを企業の採用担当者は、相当な緊張感を持って見ているようです。

キャリアデータは「宝の山」

2020年12月期の売上高は13億円で、営業利益は8100万円。
収益としては、「ONE CAREER CLOUD」に企業が支払う月額料金や求人掲載料金、ライブ動画料金などがあります。
それにしても、なぜ企業は「ONE CAREER CLOUD」にお金を払うのか。
その答えはキャリアデータにあると、佐藤編集長が解説します。
「ONE CAREER」に就活生が登録することで得られるデータは、山のようにあります。
特定の企業を志す人の併願先の傾向。
大学別、志望業界別の就活開始時期。
ワンキャリアには、こうした「仕事選びの意思決定に必要な情報」であるキャリアデータが日々、集まってきます。
ワンキャリアは、これまでに集めた80万人以上の求職者による1万社以上の採用企業に関するキャリアデータをもとに、競合他社の動向や優秀な人材のキャリア志向や、実際に動き始める時期などの情報を企業の採用担当者に提供しているのです。

学生に聞く「ワンキャリアってどう?」

ビジネスモデルについて理解した3人は、ワンキャリアという企業の理解をさらに深めるためには、ユーザーインタビューが欠かせないと考えました。
そこで、実際に「ONE CAREER」ユーザーの学生にヒアリングすることに。
  • クチコミの評価が高い企業が上位に表示される
  • サイトのUIが他の求人サイトよりも直感的で見やすい
  • ワンキャリアのYouTube配信は、企業のリアルな空気感までわかる
  • 自分と同じファーストキャリアを選んだ先輩が、どんな転職をしているのか、ONE CAREER PLUSを参考にしている
概ね好意的な意見が多く、3人はワンキャリアの学生からの支持の高さを実感します。
ヒアリングはNewsPicksインターンの学生にお願いした。
ヒアリングの終盤、佐藤編集長が学生に問います。
「今後、ONE CAREERは、就活生にとってメインの就活情報インフラになると思う?」
学生たちの答えは、意外に冷静なものでした。

リクナビはもっと早く超えるはずだった

黒いニットを覆う筋肉質な胸板に、清潔に整えられた髪と鋭い眼光。
伸び盛りのワンキャリアを率いる宮下尚之社長は、情熱と冷静を併せ持つ壮健な起業家という印象です。
「リクナビはもう少し早く超えるはずでした」
創業からわずか6年でのリクナビ超えに、まったく浮かれる様子もなく、むしろ遅かったくらいだと言う宮下社長に、インタビューを担当した花谷記者は驚かされます。
インタビュー後半では、朴訥で、言葉を丁寧に紡ぐ宮下社長が、今後のワンキャリアが就活サービスからさらに飛躍するためのプランについても語ります。
ワンキャリアが就活生に支持される理由はもちろん、これからの成長可能性や彼らが描く未来図まで。
コンパクトかつ濃密にまとめあげた今回の「デューデリだん!」。
サービスを利用する学生ユーザーだけでなく、全ビジネスパーソンに見てもらいたい内容に仕上がっています。
画像タップで動画ルームに遷移します。