[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は25日、ウクライナ周辺を巡る状況が激化した場合、欧州連合(EU)はロシアに対する追加制裁に向け準備する必要があると述べた。

ポーランドのモラウィエツキ首相との共同記者会見で、ベラルーシがポーランドに対し移民を「武器化」している問題や、ロシアがウクライナとの国境付近に軍隊を配備している問題を巡り、EUは団結しなければならないと指摘。「ウクライナの主権に対するさらなる侵害には高い代償を伴う」とし、状況を打開することが常に好ましい選択肢であるべきと強調した。

モラウィエツキ首相はベラルーシからの移民流入を防ぐために軍隊や警察を国境付近に配備することでEUやドイツを移民の「大きな波」から守っているとし、EUはベラルーシに対する追加制裁を検討すべきと主張した。

メルケル首相はその後、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を実施。ウクライナ大統領府によると、両首脳はロシアの「脅威」に対する対応で協調する必要があるとの考えで一致した。

ロシアとウクライナの間の緊張は高まっており、今週に入り両国はそれぞれ軍事訓練を実施している。