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2000年代ぐらいまでは、若者は改革志向で野党寄りという傾向が強かったのですが、やはり時代を反映しているということか。改革、改革と言うけれど、もたらされたものは混乱だった、という印象が強く残り、消去法的選択でも現実に政権を担っている自民党に投票しておけば間違いがないという判断もあるかもしれません。
とはいえ、ここは野党がもっとプレゼンスを高めることができれば、変わりうると思います。今は団塊世代を中心とした高齢者層のかたまりが、昔ながらの運動との親和性が高いため、野党もそちらを重視せざるを得ないという「運動の高齢化」という問題もあります。その影響力がいよいよ小さくなったとき、新しい政治の時代の幕が開けると思います。
自民への投票が一番多いのは、全年代でそうなのですが、各年代別の特徴で見ると、
・立憲、共産党は、60代、70代で最も多い
・維新は30、40、50代で最も多い
といえます。
10代、20代の特徴は何かというと、自民が他の年代と比べて多いということもいえますが、国民民主とれいわへの投票が他の年代よりも多い、ということがいえます。
10代、20代の主な支持ポイントは、積極財政で長期的な将来のために最も投資する政党はどこか、ということでしょう。この観点からいえば、維新は緊縮財政の性格が強すぎます。立憲、共産は高齢者の党なので、外れます。
こちらの朝日の出口調査の方が数値を見やすいでしょう。
https://www.asahi.com/articles/ASPC10GT4PBYUZPS002.html
こちらも朝日の出口調査を元にしていますが、各政党に投票した人々がどの年代か、わかりやすいです。特に比例票だと、国民民主とれいわで、10代、20代の水色の幅が大きいのが顕著です。60代、70代からの支持が最も少ないのもこの2党であることが見てとれます。
比例区の投票、年代からわかったこと
https://withnews.jp/article/f0211105004qq000000000000000W0di10101qq000023864A
①(短期的に見れば)アベノミクスが就職環境を良くしたから。
第3の矢は不発だったが、円安、株高で既存企業のPL、BSは改善したので、新卒採用数が増えて、売り手市場になった。
氷河期世代と比較すると、少なくとも昔よりはいい会社に入れるようになりました。
②(中長期的に見れば)野党が若者の方を向いてこなかったから。
高齢層が握っている既得権益を若者に分配するのが元来の革新勢力の仕事です。しかし日本の野党は目先の票数が稼げる高齢層の権益に切り込もうとしうない。年金改革なんてホントは野党がやらないといけない。
思想的な右左の対決など勝負がついています。
真の意味での「保守(変化を望まない)」対「革新(既得権益をぶっこわす)」という枠組みで政治を組み直すべきです。
背景として、「野党=自民党を批判するだけの党」という印象が強すぎます。喫緊のコロナ対策関連の国会討論の時間も「もりかけ問題」追及に使おうとしていた報道などからは、野党は自民党を批判する事が第一目標であるイメージを報道からは持ってしまいます。
これでは、野党に任せても生活を良くしてくれる実感と信頼感はなく、とりあえず上手いこと国を回してきた自民党しか投票する先がない状況です。
野党の役目は自民党を批判する事ではなく、より良い選択肢を国民に提供することです。自民党よりも説得力のある日本を変えて行こうというビジョンを描き、発信していく事ができれば、新しいものに柔軟な若者が野党の中心支持層になる未来もあるかもしれません。
Student Pickerの皆さんがんばれ!
実際のところ、民主党は嫌で、でも他の野党の政策を調べるほど政治に関心はない。だから自民党という選び方の若者は多い気がします。
他の方もおっしゃっていますが,積極的な理由で自民党を選択しているとは考えていません.
ただ,「自民党以外に支持できない」というわけでもなく「自民党を支持する」でもないと考えています.意見が無いのです.判断するだけの関心や知識がないことが根本の原因だと思います.
「選挙は高い買い物」と表現した記事があり,とても腑に落ちました.若者の投票率が上がらないと当然年配の方寄りの政策になります.日本は変われません.