成功体験を捨てられず20年続く「デジタル敗戦」、その深すぎる背景とは
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注目のコメント
組織の役割分担の見直しも、ビジネスプロセスの抜本的な見直しも、文化や風土の醸成も、目先のROIにとらわれない長期視点での取り組みもボトムアップで進められるものではありません。経営者のコミットメントがデジタル化に求められる中、ITの知識不足を理由に現場に丸投げするとかはもう許されないのだと思います。
>情報システムは、業務の仕組み、組織構造、それに従事する人材といった企業の特徴を正確に映し出す鏡だ。業務、組織、人材の仕組みが錯綜して複雑なままであれば、情報システムもそうならざるを得ない。これでは、どんなに優れた技術でも生産性向上は望めない。効果のない仕事を効率化するだけだ。
全く同感ですね!
そもそも組織構造は、内部統制の構築(設計)の際に『どんなリスク、どのリスクを、どの程度下げたいのか』という目的があって、そのリスクに呼応する設計をするハズのものです。
しかし、長い年月とともに、組織構造というのがポストを生み出すもの、リスク回避のもの(担当外には責任持たない文化の要因としての意味)に変貌してしまった。
本来は、企業としてのビジョンを達成するという意味で単一の目標に向かっているハズの社内組織が、個々の社内組織がそれぞれの生き残りを図るようになってしまったが故の弊害。
そして、社内システムはそういう組織の立ち位置が如実に反映されたものになる。
だから、SAPのような『システムの仕組みに組織や業務を合わせる』と言うことが出来なくなる。コンピューターが人の頭脳を外部に取り出したように、組織もコンウェイの法則で複雑なまま実装してしまったのが日本のDXですね。
スパゲティなのはシステムでは無く、組織の情報のやり取りであることにメスを入れないと。