【回顧】起業家続々輩出、伝説の「すずかんゼミ」とは
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すずかんさんとは、96年の春に出会いました。その頃、すずかんは、このインタビューに書かれているように山口県庁から東京に戻ってきたばかりで、「謎研」という勉強会を立ち上げたばかり。私も前年の95年に「電脳隊」という会社ごっこみたいな事を始めたばかり頃で、世の中の事なんて何も知らなかったので、見聞を広める為にすずかん主催の社会人・学生混成の勉強会に参加しました。以後、まさしく巨視的な産業政策観点でいろいろとIT業界の趨勢を語り合ってきました。
すずかんが、官民交流の一環で慶應大学SFCの教師になるというので、私もSFC研究所の研究員になって伝説のスズカンゼミの立ち上げを手伝いました。
そういう事で、私はまだゼミ形式なる前のスズカンゼミの0期生であり、正式なスズカンゼミの初のチューターとなり、以後四半世紀に渡り色々と教えを頂いたり、さまざまなプロジェクトを共にしています。
私のモットーは「おもろい事を、おもろい仲間と」ですが、それはまさにすずかんのモットーの受け売りだったりするのですが、それの体現者である自負もあります。
出会ってからの時も大いに流れ、お互いに頭の毛が寂しくなってきましたで、数年以内に師弟共に断髪式でも行いたいと思っております。
注目のコメント
スズカン先生にお世話になり、人生が変わる影響を受けたといえる人は大勢いると思います。ゼミでは、広義の意味でのプロデューサー論を学びましたが、何よりも彼がロールモデルとして体現し、常に背中で見せてくれました。社会をプロデュースする数えきれないくらいの名刺を持ち、二つの大学で教授として登壇するバイタリティには畏れ入ります。
スズカン先生の社会での活躍も凄いのですが、考え方が当時からアップデートされていて、学生にはカッコいい大人とはこうあるべきだと映ったことでしょう。
学生時代に演劇にのめり込み、海外公演のチャンスがあった時に真っ先に相談したのもスズカン先生でした。大学の大半を休むことになるものの、自身の声楽の経験からも即答で後押ししてくれた先生の言葉は一生忘れないと思います。誇れる教え子になるためにも一層精進せねばと思わせる存在です。「日本にもIT革命がくる！」と90年代に予言し、ITを志す若者を惜しみなく支援しつづけてきたすずかんさん。記事を読んで懐かしい思い出が蘇ると共に、まだまだ途上だなと自身の力不足を痛感します。「世の中が楽団や劇団のようになれば、それこそ「卒近代」ではないでしょうか」という言葉、まさに。これからの世の中はテーマとインプロビゼーションとが重なり合い「Jazz化」していきます。
