臓器提供、コロナ流行前の4割減 集中治療や救命救急の負担が影響か
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必要な医療が届けられない状況というのはもちろん問題ですが、リソースが限られる中、緊急時には天秤にかけて何かを諦めなければいけないという状況もありえます。
切り口を少し変えてみると、パンデミックの感染流行のピークには、他の領域の医療がゼロになったという地域や国も珍しくはないので、その中でこれだけのレベルを維持できたというのは、むしろ日本の医療や感染対策がもっと評価されるべきという値なのかもしれません。
多くの記事は、どうしても本論に必要なデータだけで議論されてしまうので、反証を考えてみるというのも冷静に情報を解釈する上で重要になるかと思います。
ただし、新型コロナウイルスの感染流行は見えにくい形で感染症と一見無関係な医療にも影響を及ぼしうるという視点は大切だと思います。
注目のコメント
臓器提供が少なくなったのはなんでしょうか。
角膜や腎臓を除けば、心臓や肺や肝臓や小腸などの臓器は脳死での移植となります。脳死下の臓器提供は5類型病院、つまり大学病院や救命センターに限られます。
(そのために転院することもなくはないですが、非常に稀です。)
法改正後、多くは家族の意思による臓器提供の意思に基づいて臓器提供がなされています。本人の意思表示が減ったということは考えにくいかもしれません。
確かに5類型病院ではコロナ受け入れ施設も多かったでしょうから、その他の面で対応しきれないことが増えていたのかもしれません。
また面会制限のためにご家族のそうした意思を確認できなかった(そうした話をできるまで医師家族関係が構築されなかった)のかもしれません。
非流行地域から臓器摘出チームが流行地の救命センターに行くことへの懸念もあったでしょうが、流石にそれをもって移植待機患者の治療は遅らせてはないでしょう。。。
感染症流行が社会生活に与えた影響は様々かつ大きなものでしたが、医療においても直接は関係なさそうなことにまで影響しているというのはやはり考えなければいけないことなのでしょう。山田proのコメントのとおり、ある意味コロナ禍でもこれだけの治療が行えたと評価もできますね。
イギリス等ではコロナ以外の治療がかなり制限されたと聞きましたが、諸外国のデータもぜひ参考にしたいところ。
私の周辺において言うと、都市部に比べて感染者数が少なかった事もありますが、第3波の最中でも私の親族は予定通り癌手術を受ける事ができました。
コロナのみにリソースを集中させないように尽力してくれたお陰でもあります。