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注目のコメント
何年も、就活の変化を追っていますが、昨今の変わりようには驚きです。
コロナによるオンライン就活、そして就活生の就労感の変化は、就活のスタイルを多様化、自由化させました。
情報のオープン化の影響も甚大です。学生は、受けたい企業の「中の人」による会社評価、受けた人の面談などの情報、そして受かった人のエントリーシートの中身まで見てから対策するのですから、企業も先手、先手を打って、自ら情報公開する、ESの中身を変えるなど対策を迫られています。
内定獲得までのプロセスも多様化しているため、意識が高い学生はあらゆるルートを辿り、最後の最後まで、1社を決めきらない、というのも今日的。企業と働く人の関係が対等になってきたのは、実に良いことだと思います。
Z世代のこれって本当か?と情報を鵜呑みしない姿勢にも、感心します。ここまで、情報強者なこの世代。
優秀な人材を獲得したい企業は、自社の良いところばかりではなく
たとえば、部門や職種別にどのくらいの労働時間なのか、退職する人の主な理由は、どのくらいで裁量が大きい管理職になれるのか、などの情報も、自ら発信してゆく姿勢が問われると思います。
これから就活を迎える、あるいは仕事探し中の学生、
そしてその親、
さらに、新卒や就活生と日々向き合う経営者や人事。
彼ら彼女らと今後仕事をする現場の社員ーーに、
Z世代の就活のリアルを感じて欲しいインフォグラフィックスです。
ちなみに、私が編集長を勤めさせてもらっている姉妹キャリアメディアJobPicksも就活生に役立つお仕事情報ありが満載。
さらに本日から就活人気YouTube、しゅんダイアリーさんとこ
コラボ企画もスタートしています。
https://job.newspicks.com/articles/618
こちらも合わせて是非お読みください。就職のオンライン化と内定獲得ルートの多様化によって、学生と企業との情報の非対称性は軽減されてるとは思いますが、同時に「就活市場の早期化・暴走」が助長されてると思います。
自分の周りも、多くの学生が3年生の夏(修士1年の夏)から内定を手に入れ始め、3年生12月には複数の内定を獲得しています。このような卒業の2年以上前から就活を始めた学生も、なんだかんだ日系大手の就活が終わる4年の6月まで、約1年半も就活を続けるぐらい就活期間は伸びています。
「就活の早期化」ではなく「就活の長期化」により、学生の学業(研究)との両立の難しさ、就活疲れはより顕著な問題になるでしょう。
また、オンライン化、企業から学生にアプローチするルートも確立されたことで、一部の優秀な学生に内定が集中しやすくなっています。
優秀な学生を見つけやすくなった事は企業としてもメリットですが、問題は学生が「内定隠し・内定の私的保持」をすることです。複数社から内定をもらっても、全て保留または受領しておき、全部の結果がで切った6月以降に内定辞退する、という動きが主流化しています。これは、6月以降に内定辞退された企業側からしても、追加採用などのコストが必要となりますし、学生側からしても本来その企業が第一志望だった人の枠を奪ってしまう意味で、非効率的です。
日本の就活市場は、政府や経団連主導の就活ルールの設定と、早期化のイタチごっこが戦後から続いています。マッチング理論の研究の世界では、日本の新卒就活市場は「市場の暴走」が起きている世界的な代表例として知られており、学生も企業双方にとってより望ましいマッチングを実現させられないか、は自分もよく考えています。私たちの労働観・価値観を見誤ると、日本の組織はそっぽを向かれてしまうということは事実で、実際に(価値観に合わない)「日系企業はそもそもエントリーしない」という前提の学生がとても多いのが現状です。加えて、今後の日本型雇用の非現実性を意識し始めている学生も非常に多いです。もちろん、メンバーシップ型にもポテンシャルやプロセスに着眼するなどのいうメリットはありますが、「自分の人生を主導権を自分で握れないきがする」という理由で、「配属ガチャ」を恐れるZ世代が多いことも事実でしょう。
安定の定義として紹介されていた「自らの成長が期待できる」点に関してですが、それは将来日本で働き続けることに対する不安から来る危機感が背景にあると考えられます。自らの市場価値を高めること、業務中でスキルを身につけられることはもちろん、その他プライベートの時間で自己成長のために時間を割ける時間と心の余裕が確保できそうか、副業が可能か、ワークライフバランスを維持できるかなどの「柔軟性」を意識しています。人間の欲求として、向上心を持つことは自然なことだからこそ、明確な理由づけなく一方的に否定するのではなく、企業側も私たち学生の「自己成長を求める動機や背景」としっかり向き合う姿勢が大切になっていくでしょう。
最後に、個人的に最も大切だと感じているのが、会社の社会に対する倫理的貢献の「言行一致」です。実際、目先の利益追及ではなく持続可能性を意識しているかを、私たちは見ています。「このままではやばい、なんとかしなくちゃいけない」と真に思うからこそ、一企業がインパクトを残すためにどれだけの本気度を持っているか、どの様な努力をしているのかを見ます。質疑応答の際に、そこの説明が曖昧にされてしまうと、熱が冷めるのは当然のことだと思います。
私自身、今後とも情報の渦に飲み込まれないよう気をつけながら、人の意見や価値観に流されない軸を育て、自身のファーストキャリアをどうするか、しっかりと考えていきたいです。
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