【図解】参入企業続出「キャンプブーム」のワケ
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告白します。特集制作を始めた当初、自分はキャンプに行ったことすらありませんでした。(幼少期から祖母の家で風呂の釜戸に薪をくべて湯を沸かしていたので、火を焚くのだけは得意でした)
どう楽しめばいいのか? 何を持っていけばいいのか?
ぶっちゃけて言ってしまうと、そもそもわざわざ重い荷物を持って遠出をし、テントを立て、火を焚き、料理をして、最後は全部片付けてまた重い荷物を持って帰るというのは、諸々の工程が少々面倒すぎやしないか?
そう思っていた自分は、まずは肌で実感してみようと、編集部インターンでキャンパーの近藤さんと、とある平日に奥多摩へキャンプをしに行きました。
百聞は一見に如かず。街から離れて自然の中で佇んでいると、不思議と落ち着きます。そしてそのまま何もしない。Slackも見ない。
今回の特集で取材を進める中、誰もが口を揃えて語っていたのは、「効率を求めない」ことでした。
「あえて手間をかける」
「何もしない時間を楽しむ」
「便益ではなく、不便益を求める」
合理性と効率性が求められる日々の生活では得られないものを得るために、都会の喧騒を抜けてキャンプへ行く。スノーピークの山井社長が語られている「人間性の回復」の意味を肌身で感じられた気がしました。
そんなキャンプが、この令和の時代に新たなプレイヤーを巻き込みながらブームを起こしています。ブームの理由、歴史、参入企業の動向、そしてブームの裏で深刻化する問題について、「キャンプ経済圏」と題して本特集でまとめました。デザイナーの岩城さん渾身のイラストで仕上げてくださっています。
ぜひ読んでみてください。そしてぜひ一度やってみてください。キャンプ経験者の方も、自分のような初心者の方も、知ると面白い世界があります。自分の場合は野外音楽フェスをきっかけにキャンプをするようになりましたが(15年くらいのキャンプ歴)、去年今年のキャンプ市場の加熱はかなりの勢いを肌で感じます。まずキャンプ場の予約が取れないですし、週末にキャンプ用品売り場に行くと以前とは全く違う規模の人がいます。来年はもっと加熱しそう…
キャンプ場のオーナーにお話を聞く機会があったのですが、あまりにウハウハで平日も休めないと仰っていました。洗い場シャワートイレ、あとはwifiといった設備にしっかり投資をして、チェックインアウト清掃などのオペレーションを改善し続け口コミ評価を上げることが重要とのこと、もはやホテルですよね。
とはいえ日本のアウトドア市場の規模はアメリカ等に比べて人口や所得を加味してもまだまだ小さいと理解しています。例えば都心からだと片道2時間くらいが一つの基準になるので、そういった場所にキャンプ場はまだまだ少なく伸びしろがあるように感じます。遠方(例えば北海道)に行く場合も、事前に荷物を送って飛行機で移動&現地で車を借りる、といったスタイルが増えているようです。まだまだいろんな発展が考えられそう…
記事の中にもあるように自然を楽しみに行っているのに自然を壊してしまっては全くサステナブルではありません。キャンプ場経営サイド、利用者サイド双方にとって「サステナブルなキャンプ」という考え方は今後より重要なテーマになると思います。こないだ、依頼して、WAmazingの台湾人メンバーに友達に頼んでもらい台湾の本屋さんから日本に関する台湾繁体字ガイドブックを購入して送ってもらった。
そこには、「日本野営」のタイトルのガイドブックが。
野営=キャンプ🏕️ですね。
日本のキャンプ専門のガイドブックが台湾で売られてるんだ!と、その市場の広がりに驚きました。
インバウンドのためのキャンプ🏕️案内、考えたいなー…。