[ブラジリア 18日 ロイター] - ブラジル政府の年次報告で、アマゾンの森林破壊面積が過去1年間に22%拡大したことが分かった。2006年以来最大規模となる。

国立宇宙研究所(INPE)のシステムPRODESを使用し公式統計に採用されている衛星データの算出によると、2020年8月から今年7月の期間に行われたアマゾン熱帯雨林の森林破壊面積は1万3235平方キロメートル。

ボルソナロ大統領は、政府が違法伐採規制などによりアマゾンの環境保護に真剣に取り組んでいるとアピールしているが、効果は見られないもようだ。

ブラジルは、英グラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、2026─28年の期間までに違法伐採を根絶すると言明した。

しかし、10月27日付のIMPEの報告では、少なくとも2000年以降の過去4サイクルにおいて、森林破壊面積は毎回拡大している。

ブラジルの環境保護団体はツイッターで、「IMPE報告の日付に注目。政府は森林伐採のデータを踏まえながら、これを隠ぺいしてCOP26に出席した」と投稿した。