わいせつ保育士の再登録「最大10年禁止」へ…処分歴のデータベース化も検討
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これはまず現状の3年があり得ないのですが、10年でも短すぎると思います。子どもにかかわることではない他のお仕事していただく分には構いませんから、どうか一生子どもに関わらないでいただきたい。加害者治療のプログラムも充実させてほしいですが、それで治療されたとしても、また子どものいるところに入って行けば再犯を誘引してしまう(斉藤章佳さんのご著書や記事をお読みください)。それは加害者にとっても望ましいことではないはずです。
また「被害者の事情などで刑事事件化を見送った場合でも、都道府県がわいせつ行為を理由に処分した際は、再登録の禁止期間を「3年」とする」とありますが、こういうケースも非常に多いのを痛感します。被害に遭った子に、どんなことをされたのか事情聴取をすることで、被害を思い出させたり「酷いことをされたんだ」と余計に傷けてしまう可能性を踏まえて見送る保護者は実際にいます。それが3年でいいのか。
まぁただ再登録可能年数とは別に、記事の最後にある「保育士が処分歴を隠して別の自治体で採用されることを回避するため、保育所などが処分歴を閲覧できるデータベースの構築も目指す」という件。こちら既にキッズライン事件を契機にベビーシッターで進んだ議論ですが、こちらでしっかり把握をしていく方向なのかなとは思います。詐称などできないように、そして保育士・教員・シッターだけではなく学童や塾、キャンプなど子どもにかかわるあらゆる分野で横断的な枠組みの構築を望みます。保育ニーズと保育園数の増加に伴い、この数年の保育業界における有効求人倍率は右肩上がりを続けてきました。
人の入れ替わりが激しい保育園も多く、そういった園では採用時に適切に見極めることよりも、人手不足解決のためにとりあえず採用することになってしまっている現状があります。
データベースの構築に合わせて、根本的な業界の仕組みを改善することも必要です。