ファイザー、米と53億ドルのコロナ飲み薬供給契約 治療1000万回分
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パンデミックが始まって以降、ワクチンの獲得競争に始まり、このようにリスクを取って先んじて先進国が契約をとる取り組みが当たり前に見られるようになりました。
もちろんポジティブな側面、ネガティブな側面、両者あるわけですが、世界を見渡したときには、ネガティブな側面の方が大きいかもしれません。国際的な協働を促す仕組みづくりが今後必須となってくるでしょう。
薬の臨床試験に関する解説は、下記の記事のコメント欄に書きましたので、そちらも併せてご参照ください。
https://newspicks.com/news/6358867/
注目のコメント
ファイザー社の新型コロナ薬用抗ウイルス薬「パクスロビド」に関する報道で、かねて予想されていたよりも低い価格(1治療あたり日本円で約6万円)をメーカーがつけました。「調達契約」とあるため全額(日本円で約6000億円)の代金支払いが約束されます。日本で臨床試験が行われていない医薬品であり評価データも米国での審査データが準用されるはずです。日本での承認は未定ながら水面下で契約交渉を行っているとの話が出ており、契約がなされれば米国と同等以上の価格、全額買い取りで提供されるはずです。
抗ウイルス薬で先行するメルク社が日本円で1治療あたり約8万円の価格をつけていたところ、それを大幅に下回る低価格(1治療当たり約6万円)をつけ、政府とメルク社の契約(310万回分)を大幅に上回る契約(1000万回分)の獲得に成功しています。皮算用のメルク社には打撃です。
当領域は、米メルク社が先行しており、ファイザー社はスタートラインでは半年程度以上は遅れていたと思います。その差が現時点で1か月程度にまで短縮しています。
ファイザー社「パクスロビド」は二重盲検試験で非常に高い効果が見込めており、早期に中断されて開封作業が行われました。これにより(意図せず)臨床試験の期間を短縮することにつながっています。
試験成績は次の通りです。ワクチン未接種の成人1219人を対象とし、症状が現れてから3日ないし5日以内に服用を開始、5日間治療を行っています。発症から3日以内に服用を開始した患者の成績は、入院に至ったのはわずか0.8%で死者おらず、同じ期間にプラセボ(偽薬)を服用した患者の7%はその後、入院あるいは死亡したとのことで、この場合の有効率は、(1-(0.008/0.07))×100=88.6%です。発症後5日以内に治療を開始した場合も同様の結果とのことです。
臨床試験の症例数が少なく、抗ウイルス薬「パクスロビド」副作用の確認レベルは現時点ではワクチンに遠く及びません。また、ワクチンとは使用目的が異なります。
臨床試験を短縮したのは「プラセボの不利益」がその時点で明らかな場合、これ以上継続させない倫理上の配慮によります。(確認前は実薬でも有効性は確認されておらず、実薬側に強い副作用が出るケースなども想定されるため、試験で確認されるまではどちらの群に利益があるとは言えないという前提に立ちます)以前にも投稿したPaxlovid(パックスロビッド)のようですね!コロナ(この中のSARS -CoV-2)の騒ぎは終わりです。手足口病(エンテロ)が流行ってますのでご注意を。無数のウイルスの中のコロナだけを取り上げてもナンセンス。
https://www.pharmalive.com/pfizer-signs-5-3-billion-u-s-deal-to-supply-covid-19-antiviral-pills/