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「中国軍に台湾進攻の初期能力」 米議会が報告書を発表 - ABEMA TIMES

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    報告書が言うとおり、中国の台湾武力侵攻能力はまだ完全ではありません。陸上自衛隊の先輩が計算したところでも、中国海軍が保有する艦艇を用いて輸送できる陸上兵力は2万2千から2万3千名といったところです。艦艇の稼働率を考えれば一度に輸送できる兵力は2万に満たないでしょう。それでは着上陸作戦を実施するのに全く不足です。
    また、台湾空軍の基地は、台湾を南北に走る山脈の東側ふもとに建設されており、中国大陸側からのミサイル攻撃がしにくい位置にあります。さらに戦闘機などは山をくり抜いた格納庫に格納されているために、中国のミサイル攻撃を生き残る可能性が高くなります。
    ただ、中国の軍事力行使は全面的な着上陸作戦だけではありませんし、現在では中国は空母や強襲揚陸艦を用いて東側からの攻撃もできるでしょう。それを可能にするための台湾東側海域の制海権を取るだけの海空兵力も備えてきました。大陸空軍の基地も東側からの攻撃に耐えられるかどうか分かりません。
    さらに中国は、台湾に武力侵攻する前に、海上封鎖航空封鎖による物資輸送の妨害、サイバー攻撃、電波妨害、ディスインフォメーション・キャンペーン、インフラへのゲリラ攻撃等によって台湾社会を不安に陥れ、混乱させ、無秩序状態を作り出そうとします。グレーゾーンにおけるこうした活動を重視するハイブリッド戦争です。
    中国は、台湾が中国の一つの省だと主張していますから、台湾社会の混乱や暴動を口実に特殊部隊等を送り込んで統治機構等を押さえる軍事行動をとるかもしれません。
    いずれにしても、中国の急速な軍備増強は、中国の台湾に対する軍事行動のオプションと可能性を広げていることに間違いありません。


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