[ウィーン/ドバイ 17日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)が17日に発表した報告書によると、イランがカラジにある核関連施設への監視カメラ再設置をまだ認めていないことが分かった。

イラン核合意再建に向けた協議が29日に再開される予定だが、IAEAはカメラが再設置されなければ、イランの核開発活動の監視に支障が生じると指摘。カメラ再設置は「イラン核合意再建に関連して必要不可欠と広く認識されている」とした。

カラジの施設ではウラン濃縮に用いる遠心分離機の部品を製造している。同施設では6月に4台あったIAEAのカメラのうち1台が破壊され、その後イランによって全てのカメラが撤去された。

IAEAは9月、イラン核施設に設置された監視カメラによる記録を継続させることでイランと合意していた。

イラン学生通信(ISNA)によると、イランはIAEAの報告書について政治的動機に基づいているとして拒否した。