【深井×橋爪】神がいない社会は、空気を読まないといけない

一神教の考え方により自立した個人を尊重する文化が育まれたならば、人間とは西洋東洋問わず、誰かや何かに依存したい生き物なのかもしれません。

昔アメリカにいた頃、「おまえらはなんで神が見てないのに、ものを盗まず人を殺さないんだ？」と聞かれ、そういう発想もあるのか、と驚いた記憶があります。
一方、有名人の過去の過ちが大炎上するのを見て、みな倫理的にまずいことができなくなる、という意味でも、SNSってある意味神に近い存在になりつつあるのかな、と思ったり。

教師としてのイエスの言葉「新約聖書」を学ぶのはとても有意義ですね。

人間がすべてのことを理性的に考えられるわけではないから、そこを補い、メンタルヘルスを保つために発明されたものが宗教だと思います。すごい発明品です。

日本の歴史を学んでいると、人権獲得や人権保障に関する戦いが、近代以降に出現するのも、非常に納得ができました。また、現代の日本社会の中で、人権に対する感覚がイマイチなのも理解ができました。それがわかると、対策もこれまでと違う視点で考えられるようになりました。