米クリスマス商戦、綱渡り コンテナ船の滞留3倍
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米国の港湾混雑に関する記事．補足すると，港湾混雑の背景には需要が多い一方で荷物を受け取る側の労働力が不足していることがあげられます．とくに内陸向けの鉄道や港湾からの運び出しを行うトラックは大きな問題です．港を出た先が詰まっているために港からも運び出せない，船からも下せない，だから混んでいるという話になってきます．
クリスマス商戦向けの輸送はすでに終盤なので今混雑している貨物をどこまでさばけるか，ということになると思います．一方で混雑の解消は春節を越えるのではないかという見方もよくみられるようになってきました．
品目を見ると家具が強いというのはもともとなんですが，巣ごもり需要が強かったことを反映しています．今は少し落ち着き気味です．おもちゃはこの時期にもともと強い輸送品目ですが，混雑を見越して早めに動いていたようです（それでも大変だということですが…）．ホリデーシーズンを間近に控え、在庫切れメッセージの表示数はパンデミック前（2020年1月）と比較して172%と大幅に上昇しています。
サプライチェーンの弱体化は、価格の上昇にも拍車をかけていり、先月アドビが発表した調査でも、今年のサイバーウィーク中に米国の消費者が支払う金額が、昨年のホリデーシーズンに比べて平均で9%増加すると予測しています。知人が食肉関係の会社に勤めているが、食品業界もコロナ禍の需要不足とコンテナの混乱で訳分からなくなっている模様。
一時期は在庫余って冷蔵冷凍倉庫が満杯だと思ったら、今はとにかく日本に入ってこないとの事。
どうも「抜港」と言って、アメリカから日本を抜かして（巨大港湾があり取引量が大きな）中国に行かれてしまうらしい。
仕方がないので空輸でしのぐ商品もあるらしいが、当然赤字。
コロナ禍や中国での需要増などに物流の対応が遅れて混乱が生じており、それはまだしばらく続きそうな印象です。旧正月くらいまで続くのかなぁ
