ドゥテルテ氏長女、副大統領選へ=故マルコス氏長男とペア―フィリピン
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フィリピンの大統領選挙は、マルコス系とアキノ系が争ってきました。家系の争いというのではなく、権威主義・ポピュリズム・大衆支持の系統 vs. エリート・財閥の系統、ということです。
マルコス大統領(1965~86、戒厳令による独裁)
→アキノ大統領(ピープル・パワー革命で政権奪取)
→ラモス大統領(アキノ政権の副大統領、軍出身)
→エストラダ大統領(アクション俳優出身、大衆派)
→アロヨ大統領(第2次ピープル・パワー革命で政権奪取)
→ベニグノ・アキノ大統領(アキノ大統領の息子)
→ドゥテルテ大統領(父親はマルコス政権の内務大臣)
マルコス系の大衆派が政権をとると、エリート層が財閥・カトリック教会・国軍の承認を得て、「ピープル・パワー」と称する圧力をかけて政権を倒す、ということが繰り返されてきています。
現在のドゥテルテ大統領はマルコス系で、大衆的支持を基盤にしていますが、「ピープル・パワー」に倒されることなく1期の任期を終えて、故マルコス大統領の息子、ボンボン・マルコス上院議員に政権を引き継がせようとしています。フィリピン在住としては誰が大統領になってどんな政策を打ち出すのかには興味があります。元大統領のドゥテルテさんの場合は『空港で旅行者の荷物に弾丸が入れ悪徳職員にられたかられる』という事件があり解決し、麻薬撲滅で超法規的な殺人があったり、コロナ対応で国境を即時閉鎖したりロックダウンが長引いたり今でも子供たちは学校にいけずにいたり、様々な変化がありました。
今後も経済自体は伸びていくでしょうが格差の問題がコロナで更に難しくなったり遅れた教育をどう立て直すのかとか対中国でどう立ち回るのかなど見守りたいと思う。