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原子力はサステナブルか否か。持続可能な経済活動を定義するEUタクソノミーで原子力(と天然ガス)がどのように位置づけられるのか、加盟国間の論争が佳境を迎えています。何らかの形で滑り込むとみられますが、タクソノミーと原子力をめぐる欧州での議論のゆくえは遠からず日本にも影響が及ぶ可能性があります。
どこの国でも、二酸化炭素温暖化論は、原発推進派の最大の武器だ。ちなみに、EU域内の送電線はつながっており、電気料金は発電コストの高い国に合わせており、価格競争が起きないようになっている。発電コストの高い国の電力会社が潰れてしまったのでは困るためだ。しかし、発電コストの安い国は、安い電気を高く売れることになり、それだけ利益が入る仕組みになっている。
Co2ゼロエミッションを考えれば、ベースロード電源としての原発は、フランスとして避けれないところ。
再エネだけじゃ達成は出来ないでしょう。

加えて水素生成。
原発由来の水素は、再エネー>グリーン、化石燃料+CCUSー>ブルー、に対してイエロー水素と呼ばれるが、
2040年に域内エネルギー消費の最低8%を水素に置き換えようとしているEUの目標に従えば、
水素社会でもイニシアチブを握りたいフランスの意図も見え隠れする。
日本では余り報じられていないわけですが、ヨーロッパ発の脱炭素化の流れは、フランスを中心とする原発推進の流れと表裏一体ともいえます。そのヨーロッパでも、最終処分場の話は軽視されています。
まあこうするしかないよな
長期的な観点からすれば、原発は使用済み核燃料などの環境破壊的な問題を抱えています。

しかしながら、もう少し短期的に見れば、化石燃料の方が環境への負荷が大きい。

切迫した化石燃料による環境負荷を抑え、原発による長期的負荷を選択するのは致し方ないと思います。

いずれ、宇宙開発が進めば、使用済み核燃料を地球外に廃棄することもできるでしょう。

その前に、化石燃料で人類が滅びてしまったのではモトもコもありません。

個人的には正しい選択だと思います。
(もちろん、原発のロケーションには細心の注意が必要ですが…)
福島のギリギリの状態を体験し見聞きした日本人にとって、原発は危険なもの、リスクのあるものと捉えるのだが、ヨーロッパや脱炭素の人たちには、原発の脱炭素面でのメリットを評価しての優先順位だ。彼我の差を実感する。

政治による決めの問題ではあるのだけど、原発優先の世界に心配してしまう自分もいるのは確か。温暖化も緩慢な死に向かう状況ではあるんだけど。
マクロン大統領は国民向け演説で、「フランスのエネルギー自給を保証し、わが国の目標、特に2050年までにカーボンニュートラル(炭素排出量の実質ゼロ化)を達成するために、わが国は数十年ぶりに国内での原子炉建設を再開する」と明言したそうです。
フランスの事情には明るくありませんが、日本における原発は廃棄物以前の問題として、運用する側も監督する側もいい加減過ぎるので(人災というべき事故が多すぎる)賛成できない。
CO2排出は悪、廃棄できる場所がない使用済み核燃料をつくのは良い…
合理的というのか、自己都合と言うのか。
フランスでは、これをトレードオフと言うのだろうか?

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません