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台湾、中国の「空と海からの封鎖能力」に警戒

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    中国が台湾に武力侵攻する際には、広大な海域とその上空で海上封鎖、航空封鎖を実施します。しかし、現在でも中国には十分な着上陸作戦を実施する能力はありません。また、能力がついたとしても、着上陸作戦には大きな犠牲を伴います。朝鮮戦争の時でさえ、中国人民解放軍に多くの死傷者が出たことに対して、中国国民は政府を批判しました。現在の中国であれば、なおのこと、兵士の被害を許容しないでしょう。さらに、米国が軍事介入すれば、中国は戦争に勝利できません。
    中国にとって最良の方法は、武力介入せずに、台湾を屈服させることです。社会を混乱させる効果的な方法は、物資を不足させることです。食料品だけでなく、日用品が不足しても社会は不安定化します。日本でも、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった頃に、マスクと同じ材料を用いた紙製品が不足するというデマに煽られた国民が買い占めに走るという事態が起きました。
    これがデマではなく、輸入が途絶えることによって本当に物資が不足すれば、人々の不安感は増し、ここに悪意ある偽情報などを流布するディスインフォメーション・キャンペーンをかけられれば、社会が混乱する可能性が高くなります。
    中国は、台湾を中国の省の一つと主張していますから、国内の治安問題として介入の口実にすることもできます。海上封鎖や航空封鎖を継続されれば、台湾の人々は食料品さえ十分に入手できなくなります。同時に、サイバー攻撃によって金融システムや交通システムを機能不全に陥れ、ジャミング(電波妨害)も用いて通信も妨害し、台湾の人々の生活の破壊を試みることでしょう。
    一方で、中国が実施する海上封鎖や航空封鎖は日本の領土を含みます。与那国島は台湾から約110キロ、石垣島は約200キロ、宮古島は約300キロ、沖縄本島でさえ約600キロしか離れていません。日本の南西諸島は中国の軍事的コントロール下に置かれるということです。日本は、台湾防衛と言わなくとも、日本自らを防衛するために、中国の海上封鎖や航空封鎖を無力化しなければなりません。そして、それが結果として、台湾の孤立化を防ぐことにもなるのです。


注目のコメント

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    りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト

    やはり米国のアフガン撤退の影響は大きい。普通に想像すれば、タリバンに勝てない米軍が、遥かに強大な中国軍に勝てるわけがない。本当に戦闘が始まったら、真っ先に逃げるのねはないか、と一部で見られ始めています。ベトナム撤退後のインドシナでは、この論理から、不幸な歴史が始まりました。バイデン政権は、信頼を取り戻す方策を考えないといけないと思います。


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