9月の経常黒字、31.1%減 自動車減産で輸出鈍化
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政府が巨額の赤字と借金を抱える日本が安定していられるのは政府と民間を合わせた国全体の取引が外国との間で黒字、つまり経常収支が黒字で外国にカネが貸せる構図があるからです。経常収支は黒字であれば良いというものでは無いですが、日本に関する限り、経常収支が黒字基調を保つことは経済の安定を保つうえで生命線。
経常収支が黒字を保っているのは安心材料ですが、輸入物価が輸出物価を遥かに超えて上昇して貿易収支の悪化が続き、赤字幅が1兆1千億円にも膨らんで経常収支の黒字幅を縮めたことは気掛かりです。これは、輸入する原材料やエネルギーのコストを販売価格に転嫁する力が日本の企業と産業に乏しいことをも意味しているわけで、輸出価格を大きく上げた中国との勢いの差を感じないでもありません。当分は動きから当分は目が離せません。