自動車業界でマグネシウム不足に一部で懸念、中国の生産回復が鍵
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マグネシウムの生産は全世界の85%が中国で圧倒的。
埋蔵国は他にもあって、他の国でつくれなくもないですが、トルコ、ロシア、イランといった微妙な国が多いです。
http://mric.jogmec.go.jp/wp-content/uploads/2019/03/material_flow2018_Mg.pdf
アルミニウムとマグネシウム、亜鉛などの合金がダイカストです。
従来のガソリン車は車体が鉄でできていました。鉄は重いので、モーターが弱いEVには向きません。車体を軽量化する必要があります。
鉄より軽い、というとアルミニウムなのですが、アルミニウムは溶接が難しいので、ダイカストの方が車体をつくりやすいということでダイカストの需要が高まっています。
https://www.taiyoparts.co.jp/diecast-navi/column/489.html
つまり、EVを増産するためにはマグネシウムがかなり望ましい、ということですが、そのマグネシウムの85%を中国が生産していることは、中国製EVを世界の市場に売り込んでいくうえで、極めて大きな優位点でしょう。マグネシウムってどんな特徴?デメリットは?と思って参考になるサイトを見つけたので以下に記載しておきます。
アルミを超える軽さがウリのようで、欧米メーカーが積極的に開発中。
・メリットは軽い → 合金としてボディに採用することで軽量化
・デメリットは燃えやすい、耐食性、加工難
マグネシウムとは?実用金属中もっとも軽く、アルミ同様有望な軽量化材料【自動車用語辞典:クルマの材料編】
https://clicccar.com/2020/06/27/988650/軽量化に重要な金属材料たるマグネシウム。広く工業製品に用いられていますが、そもそも、その85%が中国で生産されていることに驚きました。マグネシウム依存は調達面でリスクなんですね。
余談ですが、軽量化には金属→別の金属というだけでなく、金属→樹脂とか木材→金属、樹脂→金属、樹脂→厚紙といった切り替えのパターンも各業界で行われるケースがあり、製品企画や設計上、柔軟な発想がありえます。