マスク氏提案のTwitter投票、テスラ株売却に「賛成」多数
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うがった見方かもわかりませんが、「もしマスク氏が世の批判に押され(あるいはそれ以外の理由だとしても)、もともと株式を売る検討をしていたなら」と考えると相変わらずスマートな方法を思いつくものだと感心します。
マスク氏は、市場の株式の17.22%を保有し、その10%である市場の1.7%の株式が一気に市場に放出する場合は株価の下落を伴わずに売却することは困難だと思いますし、自社の株式を売却するわけですからインサイダー取引の疑念を避けるためには売却するタイミングを第三者に委ねなければならないと思います。いずれにせよ高値で株式を売却することの障害になると思います。
他人の意見に耳を傾けながら注目を集めて売却すればそのようなデメリットが少ない(高値での売却が期待できる)と思いますし、「納税目的」であるというメッセージを社会に伝えられますし、高値で売却するほど「納税への貢献」という点で賞賛を受ける可能性すらあります。宣言しなければ「売却」はネガティブなイメージでとらえられる可能性があったと思います。
「世間に訊いた」上で売却しない場合は、売却しないことが社会から批判を受けるいわれはなくなります。凡人には思いつかない、一見クレイジーな行動ですが、このようなロジックが背景にあるのかもわかりません。(想像です)
売るとも売らないとも自分自身では言っていない(他人の投票のみ)ので、インサイダー情報の暴露の点はぎりぎりセーフな感じがしますが、これにより米国証券取引委員会からは注意を受ける可能性は否定できません。しつこいようだがSECはどうするのか。経営者の大量売却は当たり前に適時開示事項、このような公開やり取りは許されません。2018年のSEC和解によるなら同社は上場廃止とするかマスクはクビになるはず。
蛯原さんのコメントの2018年のケースは、2018年8月に同氏が株式非公開を検討とTweetして、そこから会長辞任と和解に至った。一連の流れは当時のNP編集部の下記記事と、そこでのコメントに関連Pick含めてまとめてある。
https://newspicks.com/news/3353589
その後も、SECとはたびたびドンパチやっていて、最近だと6月にSECが当時の和解と違反していると通告。
https://newspicks.com/news/5899735
売却自体については、昨日下記でコメントしたが、Teslaの株価は約10営業日で50%増となっていて、コールオプションもものすごい状況。そこに今回の発表が逆回転をさせないか。売却の規模は、ここしばらくの出来高ベースで1日分ほど。
そして、売却益が一定出れば、先日飢餓関連で国連が証明すれば60億ドル売却するといった話があり、国連が証明をしなくてもそれをやるのではないかとか妄想している。
https://newspicks.com/news/6332939