日本版SPAC導入に向けて検証してみた
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日本版SPAC導入に向けた議論が加速しています。米国版SPACは昨年夏以降のブームからは落ち着きを見せていますが、逆に千葉さんが社外取締役を務めるSPAC、ソフトバンクも積極的に活用、また先日マネックスも活用するなど、どんどん事例が増えてきています。
導入に向けて賛否があるのは健全です。個人的には導入すべきという立場をとっていますが、その場合のポイントは意味のある形での導入です。そして指摘される懸念に対しても、しっかりとした対応も求められます。
仕組みとしては米国版SPACの年々進化を続けており、かなり使い勝手の良い、ステークホルダー間の利害関係をうまく活用したものに進化を続けています。これを基本形としつつ、日本の状況を加味して日本版SPACを米国以上に使いやすいものにできれば、マザーズ市場と合わせて日本にどんどんアジア等からの海外有力スタートアップ が上場してくる、そんな流れも生み出せると思います。
新産業創出に向けて、まだまだ改善できることはいくらでもあります。SPACだけではなく、ダイレクトリスティング、旧来のIPOプロセスの効率化・アップデート(※これは別途ワーキンググループが立ち上がり私も委員を務めています)、M&Aによるスタートアップ/大企業間それぞれの連携融合、資金提供機能のさらなる強化(※特にセクター特化などナレッジが必要なキャピタリストの教育)、こういったことを一つずつ解消していくことが未来につながると信じています。香港・シンガポールでも引き続きSPAC導入に向けて整備が進んでいます。特に香港では徹底的な投資家保護の条件が決まるなど、近いうちに実現しそうです。
「SPAC 2.0」アジアで推進 米国の教訓生かす
https://newspicks.com/news/6270891
SPAC制度の在り方等に関する研究会
https://newspicks.com/news/6324208