【村上誠典】サステナブル資本主義の「本丸」は地域だ
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インタビュー頂き、素晴らしい記事にまとめていただきました。地方創生を語る際に、常に「苦しい地方」「不利な地方」を前提に話を進めることがありますが、これからはそうではないということを述べています。
地方企業や地方の銀行(地銀)の方とお話しすると、多くの場合は「どうやったら東京に食い込めるのか」「東京に追いつくにはどうすれば良いのか」という話が主流です。
いつも申し上げているのは、「東京の真似ばかりしていても、東京に追いつくことはできないし、ましては東京になることはできない」ということです。
東京と地方はあらゆることに違いがあります。その違いを無視して、闇雲に真似をしても決して追いつくことができないばかりか、結局リターンも旨ない可能性高いのです。
基本は楽観的なのですが、人口の90%、消費の70%を握る地方が成長市場にならない限り、日本の成長はあり得ません。そして、地方の成長なしにはもう東京だけで世界で戦っていくのには限界がきています。そうです、もう東京は世界のトップ都市とは呼べず、むしろ沈みゆく日本丸の象徴の都市に過ぎないのです。
だからこそ、大きな発想の転換が必要です。資本主義から「サステナブル資本主義へ」。お金から人へ。トップダウンから、ボトムアップへ。あらゆるパラダイムの転換が必要だと思います。
そして、新たなルールに沿って考えると「地方は有利」なのです。そのことを語りたくて、今回インタビューをお受けしました。是非ご覧いただけると幸いです。
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こんな話をするために来週火曜(16日)のWestShipにて「サステナビリティ×地域」の特別セッションに登壇させていただく予定です。お時間あれば是非聞いてみてください。>>これからの成長産業は、サステナビリティに対して感度が高い事業であることは間違いありません。それを実現するフィールドは、地方部にある可能性は高いでしょう。
「サステナブルな資本主義」へのシフトによって、これまでの資本主義とは違う視点から「地域」の可能性に注目が集まることを期待したいです。
来週火曜(16日)に迫ったWestShipでは、「サステナビリティ×地域」をさらに掘り下げる特別セッションも予定しています。こちらもぜひご期待ください。
https://region.newspicks.com/ws2021非常に共感できるところが多い内容です。サステナビリティの世界はエコシステム的なデザインが必要ですし、それはサイロ化しやすい大都市や大企業では実現のためのコストが高い世界です。
一方地域は、小さなエコシステムのデザインが比較的容易にでき、実験を繰り返し精度を上げることができます。この記事で述べられている個人が主体性と熱量を持って市場に参加し、市場をつくることもできます。
その先に見えるのはそのエコシステムの地域発グローバルへの輸出です。20世紀は都市で生まれたものが地域に「普及」していった時代であるのに対して、21世紀は地域で生まれたものが、グローバルに「拡散」していく時代なのではないかと思います。