2021/11/6

【未来予測】人工知能に「CFO」は務まるのか?

NewsPicks 記者
企業価値の向上でとりわけ欠かせないのが、CFOが担う財務戦略だ。
資金調達の方法、タイミング、投資の分配──。こうした一つ一つの意思決定が、企業の未来を左右する。
しかし一方で、優秀なCFOを採用するのは簡単ではない。創業間もないスタートアップや中小企業なら、なおさらだ。
そんな中、「人工知能CFO」というユニークな構想を掲げる企業がある。freeeだ。企業のお金周りの情報を管理するfreeeは、将来的に人工知能が財務戦略を提案する日が来てもおかしくないという。
人工知能CFOは実現するのか。freeeの東後澄人CFOにじっくりと聞いた。
東後澄人(とうご・すみと)/freee CFO
兵庫県明石市出身。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。2005年にマッキンゼーに入社後、IT・製造業界を中心に経営課題に取り組む。2010年からは Google で日本の中小企業向けマーケティングやGoogleマップの事業開発に従事。2013年にfreee株式会社にCOOとして参画。2018年より同社のCFOに就任。

「自動化」がCFOを変えた

──ここ数年で、CFOの役割が変わってきたと言われています。freeeはさまざまな企業の会計業務を支援していますが、潮流の変化を感じますか。
東後 やはり、変わってきています。