[グラスゴー 2日 ロイター] - 気候変動問題を担当するケリー米大統領特使は2日、1000億ドルの気候変動資金目標を1年早く達成できる可能性があると述べた。日本が新たに資金拠出を申し出たためという。

岸田文雄首相は英グラスゴーで開幕した第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で演説し、アジアの脱炭素化に向け5年間で最大100億ドルの追加支援を行うと表明。他国の気候変動への適応と災害防止のための支援も148億ドルに倍増させるとも述べた。

先進国は2009年、途上国の温暖化対策支援で2020年までに年間1000億ドルを拠出するとしていた。この目標は2023年まで達成できない見通しとなっている。

ケリー特使はイベントで岸田首相の発言を引用し「詳細がきちんと決まれば、来年には1000億ドルを超え、2023年まで待たずに済むことになる」と述べた。